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医療連携について

早いもので今日で9月も終わりですね~。
ところで先日9月27日(火)に 昨年に引き続き、第11回聖路加国際病院の医療連携パーティーに出席させて頂きました。今回は参加者多数のため会場を帝国ホテルに移し開催されました。広い会場には200名を越す医師が集まり、多くの医師達のお話を聞き、聖路加国際病院の医療連携を大切する姿勢と必要性について理解できました。

実際、KIZUカイロでも医療連携の大切さは痛感しております、つい先日も腰痛で通院されていた患者さんが排尿異常を訴え、前立腺肥大の疑いがあるので聖路加病院にて精査して頂いたところ前立腺癌が発見されました。
腰痛、肩こり、頭痛等、多くの不定愁訴の方が来院される当院では、今後も症状の鑑別にはより注意を払い、医療連携の必要性を大切にし多くの患者さんのプライマリーケアを目指したいと思います。

また今回は光栄にも聖路加国際病院理事長でおられる日野原先生と「寝る姿勢」についてお話する事ができました。同先生のお話を聞き腹臥位と仰臥位の身体に及ぼす影響について探求したくなりました。

聖路加国際病院、日野原理事長殿との会談の模様

高校生で昼寝の効果を実証

学生達は楽しい夏休みも終わったばかりで、休み中の睡眠リズムにより、まだまだ授業中眠い日もあるのではないでしょうか?そんな中、昼寝の効果についての面白い実証がされました。
■眠くなる前に寝るのがコツ

昼寝をするなら眠くなってからより、眠くなる前の方が効果的--。久留米大(福岡県久留米市)の内村直尚助教授(精神神経科)らが29日、高校生を対象 にした実験結果を発表した。内村助教授は「眠気のピークが訪れる午後1時半以前に昼寝をすれば再び脳が活性化するが、眠くなった後の午後では遅い」と分析している。
 
同市の県立明善高で6月1日-7月10日の40日間、全学年の男女約1000人を対象に実験。週1回以上、昼休みに15分間昼寝した生徒208人、同様に5時間目終了後に「午後寝」した149人、全くしなかった595人を比較した。
 「授業に集中できているか」には、昼寝組の61%が「はい」と答えたが、午後寝組の生徒は44%と、昼寝ゼロの46%より低かった。
( 8月29日共同通信掲載より)

昼寝の効果について、様々な分野で実証され、近い将来、日本でも昼寝をとる人=「怠者」から「賢者」に変わるかもしれません。但し、夜にとる「睡眠」を「昼寝」に置き換えるのでは根本的な問題の解決とはなっていません。現代の社会は、テレビ・インターネット等により世界中が24時間繋がっており、その情報洪水の中で人々は生活を余儀なくされています。恐らくその24時間の中で上手に睡眠と昼寝をとっていくためには、どこかで「個人」レベルの歯止めをかける必要かと思います。

仮眠の有効性について

真夏の甲子園

毎日、毎日、暑い日が続き30度を軽く越えています、そこで過去の年間真夏日(真夏日の定義は気温30度以上)を調べてみると(首都圏のある都市)25年前にたった4日だったのが、ここ数年は40日を越える年も珍しくありません。なぜ25年前と比較したかといいますと、それは忘れもしない高校野球部時代の真夏日を思い出したからです。土の上での滴る汗、灼熱の太陽は、眩し過ぎるぐらいの暑い夏でした。(現在の野球部員たちは昔よりもっともっと暑いんだろうな~と思ってしまいます。)

明日8月6日から高校野球の夏の大会が始まりますが、甲子園の土の上は40度を超えると言いますので、真夏日続きの気温の上昇で心配なのは、選手たちの身体です。
灼熱の太陽の下どんなドラマが繰り広げられるのか、楽しみではありますが、そろそろ暑い時期を避けて開催する方法を考えるべきかと思います。
甲子園ではやってほしいし、ドームにはしてほしくないし、9月開催では燃えないだろうし、そこで12時から2時をハーフタイムショウーにしたら如何でしょうか?高野連の皆様に提言いたします。がんばれ桐光学園!

■KIZUカイロプラクティック夏期休暇のお知らせ

本院(MAIN)  8月10日(木)~13日(土)
分院(ANNEX) 8月16日(火)~17日(水)

*尚、ANNEXは 15日(水)と18日(木)15:00~20:00の診療とさせて頂きます。
*木津先生は解剖実習の為8月8日(月)~13日(土)お休みさせて頂きます。
以上ご了承の程宜しくお願い申し上げます。

子供たちの姿勢について~夏休みを前に~

子供たちにとって、待ちに待った夏休みがもうすぐです。もちろん大人たちにとっても夏の休日はいいものです。プールサイド(リゾート)のデッキチェアでビール&読書なんて至福の時です。(さて今年は実現できるでしょうか?)

 ところで最近、姿勢の悪化、それに伴う痛みなどで多くの小学生が来院しています。そこで、親子の接する時間が長い夏休みに子供たちの姿勢を観察して注意してもらいたいのです。(「お父さん姿勢悪いよ」と逆の場合もあるかもしれませんが)
 また、毎年の事ですが、お盆明けの頃、大人たちは首や腰の急性症状を訴える方が多いのです。原因は長時間の移動、家でも外出先でも同じように「だらーんとした悪い姿勢」、重い荷物を持つことが多くなったりするからなのでしょう。
 そこで今年は夏休み中に「子供たちの姿勢をチェックして悪い姿勢を治させましょう」と言う予防のご提案です。これを実行すれば親子共々いい姿勢になるし、腰痛などの予防にも繋がるという一石二鳥の画期的なご提案です。(子供に見られて模範を示さなくてはいけない親も自然に姿勢がよくなるのです。)

■夏休み中姿勢チェック項目
1.左右のバランス
立っている時、座っている時でも左右どちらかに体重を載せがちです。特に子供たちはすぐにどちらかに載せています。また最近子供たちに多い足を組む座り方も筋肉が弱い小学生にとってはO脚などの原因になります。骨盤も広がります。

2.前後のバランス
女の子に多いのですが車の中とかに足をシートに載せて身体を丸くして座る姿勢です。また、男の子に多い椅子に浅く背中で座っているような姿勢です、携帯のゲーム等しているとこの姿勢が多くなります。首や目にも悪影響を及ぼします。背筋を時々伸ばさせましょう!

以上2点だけです。前後左右のバランスに注意してみてください。多くの問題の予防につながります。動いている時は問題がなく、この同じ姿勢でいる時に注意してください。
そして、暑い夏、身体を動かしいい汗かきましょう!(親子共々)

■最近来院した子供の臨床ファイル
「姿勢の崩れにより肉離れが治らない(中学生サッカー部)」

■予防体操
1.「移動中にできる予防法」

2.「旅先・自宅でできる予防法」

マウス症候群についてのまとめ(2005年版)

先日、産経新聞社から「パソコン姿勢とマウス症候群について」取材をお受けしました。マウス症候群については、当コラムに3年前(2002年4月に初めて名付けました)より訴えてきた障害なのですが、ここで、改めて自分のコラムを読み直して現時点でのまとめをしてみました。

多くの方は同じ症状を抱え、来院される人数は増え続けています。また深刻な症状も多くなった気がします。一般的に女性は筋肉が弱いせいか早い時期に症状を感じ早期に来院されるケースが多いのですが、男性は筋肉が強いせいかある程度まで我慢し、その後どうしようもない痛みとなって来院するケースが多い気がします。
過去の8回の姿勢シンポジウムも95%は女性の受講者であり、予防への関心も女性の方が圧倒的に高いのです。
ところで、ここ数年KIZUカイロの臨床ファイルで取り上げてきたこのパソコン姿勢と密接に関連した深刻な障害として「ストレートネック」「頚椎ヘルニア」があげられると思います。先ほどの女性と男性の違いをお話しましたが、この「ストレートネック」は女性、「頚椎ヘルニア」は男性に多く発症しています。
これらの症状も治療すれば改善します。早期であれば効果も早いのです。重い症状にならないように、日頃の予防を重要視するべきだと考えています。パソコンを使う時間は益々増えるでしょう、その分歩いたり動いたりする時間は反比例で減っていくはずです。人間は立って行動する構造に作られています。座ってばかりの生活環境では将来、人間の猿化、犬化が進むのではないかと警鐘を鳴らしたくなります。KIZUカイロでは、より効果的な予防策を提案していきたいと思っています。
1.「会社でできる予防法」
2.「自宅でできる予防法」

○マウス症候群には大きく2つに分類できます。
1.マウスを使う事による手・腕などの問題
 よくある症状:手首の痛み、親指付け根の痛み、ガングリオン、肘の痛み、 肩の痛み、手・腕のしびれ、腕があがらない等

2.マウス使用に伴う身体の軸の崩れによる問題
 よくある症状:腰痛、背部痛、頚部痛、肩こり、頭痛、耳鳴り、頚腕症候群 、目の疲れ、血行障害、むくみ、肌荒れ、便秘、下痢、胃痛等、ストレートネック

○以下過去の「パソコン姿勢とマウス症候群について」当コラムより

2002年4月12日(金)「長時間パソコンを使用する方の、ある症状」
初めて「マウス症候群」と名付けたコラム文ですね、典型的な症状は3年後の今も増え続けています。

2002年4月23日(金)「マウス症候群」の予防法を伝授
にあるパソコン姿勢は今回産経新聞に掲載された写真のもっとも悪いと思われるPC姿勢ですね。

2002年7月6日(火)「マウス症候群」の臨床報告
にある肩関節の症状はその後の調査より関節だけではなく、腕を支配する血管にも悪影響を与えているようです。

2003年7月4日(金)パソコンの使い過ぎによる「マウス症候群」
では手首や腕におきる問題について触れていますが、これは先ほどの血行による悪影響を受け余計に症状を悪くさせているようです。

2003年11月1日(土)「パソコン姿勢とマウス症候群」について
この時期にパソコン姿勢についてメディアの方から取材を受けるあり徐々に注目され始めました。

2003年11月18日(火)「パソコン姿勢とマウス症候群」について
パソコン姿勢・マウス症候群をテーマにした「姿勢シンポジウム」を開催しました。多くの方にPC姿勢の怖さを訴えました。

2004年2月18日(水)勉強姿勢について
この勉強姿勢もパソコン姿勢に似た状態にさせます。ただ、目線が下がる分注意する点が違ってきますし、対象が成長期の子供たちが多いのでより要注意だと思います。