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”身体の軸”と姿勢について-ダンススクール編-

前回取り上げた、スポーツ障害における”身体の軸”についてですが、多くの方から反響を頂き、そんな中、ダンススクールより依頼を受け、先日5月16日(水)に身体の軸と姿勢について(テーマは身体の軸を知る)講義してきました。

今回の主旨:
1.身体の機能(解剖学的・生理学的)を知ってもらう。
2.自分の状態(姿勢・軸)を把握する。
3.身体の軸を体感してもらう。

目的:自分の軸を知ること
1.身体を痛めなくなる
2.パフォーマンス向上につながる
3.姿勢をよくするのが楽になる

さすが皆さんプロダンサーです。身体への関心が強く、真剣な眼差しについつい熱く語ってしまいました。特に今回焦点を当てたのは椎間板の機能です。これが意識できると身体の軸に生かせるからですが、改めて身体の軸を伝える難しさと必要性を感じる一日でした。

話は変わりますが、5月26日(土)皇居を周回するチャリティーマラソンがあり、KIZUカイロプラクティックでは、アフターケアのボランティアを担当することになりました。実は走る時も軸を意識できるます,参加する方是非意識して走ってみましょう!自分も参加しますが完走目指して今日から禁酒です!

シノダダンススクール
FITチャリティーラン

スポーツ障害における”身体の軸”について

あっという間に通り過ぎてしまった桜前線、そして今年も早4月です。
この季節になると身体を動かす人が増え、実際にスポーツ障害で来院する患者さんが増えてきます。
そんな中で、患者さんが抱いている身体に対する興味にはいつも驚かされています。どうして悪くなって、どのようにすれば良くなるかに留まらず、その後のパフォーマンス向上への意識も高いのです。

実際に、ピラティス、ヨガ、バレエ、フラメンコ、フラダンス、社交ダンス、スキー、ゴルフ、野球、マラソンなどの障害でいらしている患者さんと接して、最近は特に意識レベルの高さを実感してしまいます。
スポーツ障害やパフォーマンス向上に於いて、特に我々が焦点を当てているのは、“身体の軸”であり、各関節においての“関節の運動軸”なのです。多くのスポーツにおいてよりパフォーマンスを上げるには、この”軸”がすべてのような気がします。

パフォーマンス向上への2大要素
1.身体の軸と各関節の運動軸のバランス
2.その軸のバランスの安定性と柔軟性を高めてくれるインナーマッスルの強化


実は、この2大要素はすべての機能障害の治療(一般的な治療)の延長線上にあります。程度は別ですが、多くの機能障害の原因は“各関節軸の崩れ”と“インナーマッスルの弱化/硬縮”によるものと言っても過言ではないかもしれません。

私たちカイロプラクターの知識と技術は、上記2点を総合的に評価し治療を可能にしています。日々研鑽を重ね、皆様の期待に答えなくてはと強く思います。

余談になりますが、昨年末に総合格闘技PRIDEの無差別級王者エミリヤエンコ・ヒョードル選手がKIZUカイロプラクティックに来院した時にボディーチェックをしました。流石に彼の“身体の軸””関節の運動軸”はすばらしいの一言でした。

最近、女性によく見られる「反り腰」について

今回は、女性によく見られる「反り腰」について検証してみます。
図1のように腰を反らせて体重を腰に載せる方を多く見かけます。
例えば、電車を待つ時、コンビ二で立ち読みする時、普通に気を付けの姿勢をとった時等様々な場所で、よく見かける姿勢だと思います。

実はこの姿勢(反り腰)が原因の腰痛は、若者から年配の方まで幅広い層で
年々増え続けています。
この姿勢が腰に及ぼす影響を図解にて説明いたします。

図1:よく見られる3種類の反り腰での立ち方です。

図2:腰部を横からみた図です。腰椎と腰椎の間には椎間板があり、クッションの役割をしています。(赤○で囲った部分を拡大した図3)

図3:腰部の一つのユニットです。「反り腰」の機能的な問題は以下のように発生すると考えられます。

重力がかかるため腰には上から下への負荷がかかります。
1.その重力の軸が後方にあると、腰のカーブは反りが強くなります。(ハイヒール履いた時をイメージしてください)
2.反りが強くなることにより腰の前方部分を覆っている前縦靭帯は伸ばされ過緊張を起こしさらに伸展するのを嫌がり収縮する力が働きます。
3.その力は腰のクッションの役割をしている椎間板内の髄核を内側(お腹側)に押し出す力が発生します。そして神経に触れる可能性が高まります。
4.また椎間関節がぶつかるので余計に椎間孔(神経の通る孔)を狭くし神経への刺激は更に強くなる可能性がでてきます。

以上が「反り腰」によく見られる一般的な機能障害です。これは、妊婦の姿勢でもあり、産後の子供を抱っこするお母さんの姿勢でもあります。また、ハイヒールを履いた時も自然にこの「反り腰」になっているのです。特に腹部深部筋が弱いとこの「前縦靭帯」に伸張の力が増大するので症状は悪化する可能性が高まります。

「反り腰」による症状:
・腰痛
・坐骨神経痛(脚のシビレ痛み)
・股関節痛(お尻の痛みも含む)
・上向きで寝にくい、上向きで寝ると腰が浮く。
・朝身体が固まり、洗顔の際に前屈がつらい。
・首こり・肩こり・背中のこりや痛み(背骨のアライメントの崩れから)

上記のような症状がある方は、早期に専門家にご相談する事をお勧めいたします。
KIZUカイロには様々な「反り腰」の患者さんが来院していますが、共通して言えるのは立った時、反り腰にするのは、筋肉を使わないで「関節に載せている状態」だから楽に感じるのです。
ところが、これは筋肉は働かない代わりに、関節や椎間板等の組織に負担をかけているのです。

反り腰は早い段階であれば、症状も軽く早期に改善できます。
しかし、この姿勢が何年も染み付いた方は症状が重くなり治すのも時間がかかるのです。
 反り腰や普段の姿勢が気になる方は、「第9回姿勢シンポジウム ヨガと姿勢について ~自分の身体との対話~」を受講し「身体の軸」を意識して「反り腰」の予防法を習得しましょう!

病を治すことへの提言

まず現代の医療についての提言をしたいと思います。
人間の身体は未だ解明できない程、すばらしい機能を持っています。
そして病気には必ず原因があります。そしてその原因を早期に解決できれば、そのすばらしい機能を持った身体はすみやかに症状を改善してくれるはずです。
今回の 臨床ファイル93にあった患者さん(膝の痛みで歩行困難)の場合もそうですがこのような症状の時に、多くの医師達が現時点で起きている「患部」に目をとらわれ過ぎている気がします。レントゲンやMRI検査の「診断」はとても重要です。ただ現状把握である「起こった結果」を見ているに過ぎません。

この「患部」は「結果」であることが多くその「原因」ではないのです。詳しく話を聞くとその「原因」はもっと深いところの育った環境とか習慣・姿勢などにあることがわかるのです。
現在の医療は、根本医療ではなく「上塗り医療」が多い気がします。これでは薬漬けの日々を過ごすことになりかねません。

そして次に提言したいのは、受ける側にも問題があるということです。自分たち一人一人が身体のすばらしさを再認識して、できるだけ薬に頼らない意識・知識を持つ必要があります。それには子供のころからの意識・知識は大きな意味を持ってきます。親から子への意識・知識の伝授が大切なのです。

来年はKIZUカイロプラクティックでは、「良い姿勢」の定義について、今まで以上に声を大にして提言していこうと思います。身体は自身によって悪くもなるし、よくもできることを・・・

良い姿勢とは:
その人にとって、各組織(神経・血液・関節・骨・内臓など)に一番負担(ダメージ)の少ない姿勢(これは=楽な姿勢とは違います。筋肉は働かせます。)

悪い姿勢とは:
その逆で各組織にダメージの大きい姿勢のこと。(筋肉が働いていません)

最後に読んでいて感銘を受けた長野県南佐久郡南相木村国保直営診療所長 色平哲郎先生の文章を掲載させて頂きます。

■ニセ医者とプライマリー・ヘルス・ケア■
「近代国家」とは、封建社会が崩れた後の「領土・国民・主権」を確立した中央集権的な国家とひとまず定義できるだろう。
日本は、明治維新によって幕藩体制が打ち壊され、近代国家として歩み始めた。 と、ともに医療の仕組みも「欧州モデル」の導入によって先進諸国に「追いつき、追い越せ」と整備された。
第二次世界大戦の敗北によって、さまざまな分野で米国発の「民主化」が図られたとはいえ、 「領土・国民・主権」を備えた中央集権的な近代国家の枠組は、いまも基本的に変わっていない。 この資本主義経済を柱とする近代国家は、法に基づいて制度を「均質化・均一化」する特徴を持つ。政治・行政機構が一国を支配するためには均一化された共通の仕組みが不可欠なのだ。
日本国中どこへ行っても「円」が通用し、保険証一枚あれば誰でもいつでも医療機関にかかれる 「国民皆保険制度」が成り立っているのも、その証であろう。 ところが、均一化された仕組みを前提とする社会では、その仕組み自体が「高度化」の名において手段から目的へと本末転倒しがちになる傾向もある。

その最たるものが「資格」の世界である。 資格を取ることが目的となり、ひとたび試験に合格すれば既得権をかちえたかの錯覚に陥る人が少なくない。
資格とは、通行手形のようなもので、その関所を越えてから何を行うかが近代の課題であり、 その先に目指すべきゴールがあったはずだ。 われわれ医師は、1948年に制定された「医師法」によって、免許・試験・業務などを細かく規定されている。
医師資格がなければ、患者さんを診療できない。 専門的な医学知識がなければ患者さんの生命を危険にさらす。 医師資格は、求められてしかるべきである。 誰もが、そう思うし、医師資格を否定する気は毛頭ない。 が、あえていえば、資格の関門を突破したあとの「振る舞い」にこそ、医療の本質が現れるのである。

敗戦前、信州の山奥に「ドイツ語が読めない」医者がいた。 地元の警察署長は「慶応大学出身」と自称する、その医者がニセモノだと突き止め、ある日、鉄道駅に警官を緊急配備。 身柄を拘束すべく、水も漏らさぬ態勢を敷く。署長はニセ医者逮捕に自信満々だった。 だが……、ニセ医者は非常線をかいくぐって姿を消した。 佐久総合病院名誉総長・若月俊一氏は鶴見俊輔氏との座談「社会とは何だろうか」 (晶文社)のなかで、医者が逃亡できた理由を次のように語っている。 「村の人がこっそり助けたんですね。なぜかというと、とってもいい医者だったらしいんです。 いままで村に来た医者のなかでいちばんよかったと村人は言っていたという。

まず第一に、腰が軽くて、よく往診に来てくれる。そして実際によく治ったというんですよ。 その前にいた医者なんか、博士号はあるんだけど腰が重くて来てくれない。 一日に七人以上の患者はぜったいに診ない、それ以上診ると乱診になるという理屈なんです。 いばってばかりいて、しかもお金にはきたなかった。 それに比べれば、あの医者はほんとうに親切だった。 それだから、そこの青年団も婦人会も、あの医者をもういっぺん呼びなおすわけにはいかないかと言ったんですね。 でも、ニセ医者ですからね(笑)。前にいた博士医者は、その博士号の上にあぐらをかいていた。 ニセ医者のほうは、一所懸命に努力した。……こうなるとどっちがほんとうの医者かわからなくなる」

おそらくニセ医者は、自分が免許を持っていないという永遠の負い目から少しでも 本物に近づこうとたゆまぬ努力をしたのだろう。 村人の目線に立ち、村人の満足を引き出すにはどうすればいいかを考えた。 その結果、あれこれ勉強もし、身を粉にして診療に取り組み、「名医」と信頼されるまでになった。 ニセ医者の立脚点は、資格ではない。 人間として医療にいかに携わるかであったろう。

じつは、この人間が人間として人間のお世話をするという行為は、 近代医療が確立される遥か昔から人々が行ってきたこと。 つまり医療の原点だ。 それは、資格の有無で詐欺かどうかを問う近代の基準点とは必ずしも合致しない。 原点といっても、針で突いたような点ではない。 原点のほうが、近代の価値基準よりも広く、大きいのである。
国際的に重要性が叫ばれている「プライマリー・ヘルス・ケア」とは、この原点における医療行為を指す。 第三世界の劣悪な医療環境下では、医師資格など持っていない医学生や保健師、 看護師たちも限られたマンパワーを生かすために診療行為に携わるケースがある。 そこで問われるのは資格の有無ではなく、人間として人間のお世話をどのように行うかという実効力なのだ。 当然、病気を予防するための保健・衛生も含まれる。
「プライマリー・ヘルス・ケア」とは、身近な一般医による「プライマリー・ケア」(初期治療)とは異なって、 プライマリー・ケア以前の予防措置を含む広大な領域に根を張っている。
そして、現代日本の高度化する医療現場においてもまた「プライマリー・ヘルス・ケア」 の発想が求められているのである。前述の座談会で若月氏は、こう語っている。
「予診のなかにすべてがあると言ってもいいと思うのです。 ところがいまの若い医者が大学の医局から来ますとね、予診なんかバカにする。 (中略)ほんとうは予診がいちばんだいじなんで、その人の訴えを聞くことから、 いろんなその人に特有な病状や、それを引き起こした生活条件などを知ることができるんですからね。
たとえば、父ちゃんが出稼ぎに出ていて、母ちゃんが『半年後家』の暮らしをしているなら、 その母ちゃんの高血圧にはイライラからくる精神的なものが多いに違いない。 そうすれば、血圧降下剤には神経をしずめるものをおもに使ったほうがよい(略)」

近代は、人間に多くのものをもたらした。 一方で失ったものも少なくない。 せめて、原点だけは常に見定めておきたいものだ。

(長野県南佐久郡南相木村国保直営診療所長 いろひらてつろう 色平哲郎)

抗疲労について

最近、この「抗疲労」という言葉をよく耳にします。
「疲労は業務の量に応じて蓄積します。事実、責任とやり甲斐のある仕事をしているヒトほど過労死が多いことが知られています。ゆえに、疲労を疲労感という主観のみに頼るのは非科学的であり、危険と言わざるを得ません。疲労度を客観的に知ることは極めて重要であるといえます。」これは産官学連携の疲労定量化および抗疲労医薬・食品プロジェクトを進める総合医科学研究所が提唱しております。

 抗疲労については、KIZUカイロが提唱してきた「仮眠」も効果的な対策だと思っています。3年前にOPENした当初「Napia」は閑古鳥が鳴き、日本人には、昼寝は「なまけ者」的な意識しかなかったと推測されます。しかし、多くのマスコミに取り上げられ社会現象になった2年前ぐらいから状況は一変しました。自分たちが目指していた「昼寝をとって脳と身体を休め、午後の仕事を効率的に行う」そして「会社をあげて昼寝を推奨できれば・・・」それが現実となり法人会員になって頂く企業も登場してくれました。
昼寝は、現代人にとって簡単にできる「アンチ・ヒロウ」ではないでしょうか、もっと多くの経営者が昼寝を導入してくれることを望みます。また、新たな試みである「酸素カプセル」も同様に「疲労」に対して効果的です。今年7月から導入し、カイロプラクティックとの相乗効果を見てきましたが、多くの患者さんから「筋肉が柔らかくなる」「頭がすっきりする」「よく寝れる」「疲れがとれる」「肌つやがよくなる」等の効果が報告されています。
今後「酸素とカイロプラクティックの相乗効果」は究極の“アンチ・ヒロウ”になるかもしれません。

*注:この総医研 疲労プロジェクトには、いずれも我が国を代表する製薬・化学企業9社、食品企業7社、総合商社2社の計18社と「健康予防医療産業振興プロジェクト」を推進する大阪市が参加し、3年間、抗疲労医薬品、トクホあるいは抗疲労製品の開発を行います。

■疲労蓄積度チェック
■慢性疲労症候群について