記事一覧

トライアスロンで顎が上がる走りとは?

ファイル 210-1.gif

この写真のV字、なんだかわかりますか?
実は、トライアスロンを無事完走した患者さんの日焼け後です。
最近は、マラソンやトライアスロンへ挑戦する方が増え、比例して、走ることにより身体を痛めるケースの患者さんが後を絶ちません。
このV字の患者さんも今回の大会前には腰を痛めていて満足に走ることもできませんでした。走ると腰に負担を感じ、痛みを発症させるのです。
検査したところ、左骨盤(腸骨)が大腿骨と癒着しているのです。これでは、左腰椎には反り返る力が働き、なおかつ左右の腸骨の回転数も違うので、当然長い距離を走れば、腰に負担がかかり痛めるのです。治療は、この癒着を取り除く施術と身体の使い方を変える“体幹改善エクササイズ”をしてもらいました。数回治療していくうちに痛みは軽減し、徐々に長い距離を走ることが可能になったのです。その後、走り方指導を行い大会に備えてもらいました。
この“体幹改善エクササイズ”や“走り方指導”は、アスリートの方には特に重要ですし、効果も絶大です。治療で良くなっても同じ使い方をしていれば症状を繰り返すことになるからです。

完走後の患者さんのコメントは「満足のいく結果でした!バテても顎が上がらなかったです!」
顎が上がるのは、体幹が使えていない時に起こる現象です。まさしく期待していた走りができたのだと思います。

ハイハイしないで立ってしまう赤ちゃんの治療

ファイル 209-1.gif

 来院中の患者さんはお気づきだと思うのですが、ここのところお母さんと一緒に赤ちゃんたちの来院が多くなっています。以前のブログでも書いたのですが、赤ちゃんの成長過程では、首が座り、寝返りができるようになり、たくさんハイハイし、お座りしたり、つたえ歩きをし、ふらふらぎこちなく歩き、そしてしっかり歩くようになるのです。この自然なステップがその後の成長には大切なものになります。最近は、その「ハイハイ」をしないで立ってしまう赤ちゃんが多いようです。以前のブログでも取り上げた、「赤ちゃんのカラダに歪みや捻れが存在すること」以外で原因として考えられることが、座ることができないうちから、食事以外の時に長い時間座らせていることが考えられます。
抱っこや座らされてしまう時間が多いことにより赤ちゃんは、横になるのが嫌になる可能性があるのです。

赤ちゃんに、何か原因不明の不調がある場合は、信頼できるカイロプラクターに相談してみてください。写真のはるかちゃん(7ヶ月)もハイハイできるように現在治療中です!


ハイハイができない赤ちゃん(過去のブログ)
http://www.kizuchiro.com/director_blog/diary.cgi?no=194

30-40代女性に多発する股関節痛の原因と対処法

以前のブログで取り上げた股関節の障害「五十股」ですが、最近の傾向として女性の30-40代の方に多く発症しています。特に気になるのが、「産後の女性」と「内股の女性」に多い事です。これらの女性たちに共通に起こっている現象は、「骨盤アーチの崩れ」です。
産後の女性は、骨盤が不安定であり、かつ育児中に無理な体勢による抱っこやおんぶなど身体のゆがみを作る姿勢が多いのです。ところが、ご自身の身体のメンテナンスは二の次になり、運動や治療などは、なかなか出来ず、筋肉の弱化や癒着を繰り返し、骨盤アーチを崩してしまうのです。
次に、内股の女性ですが、通常の歩行・立位・座位など日常的な姿勢でも骨盤アーチを崩す力が働いています。長年、その状態を繰り返すことにより、股関節と骨盤に適切な連動が起きず、ある時、無理に伸ばしたり、開いたりした時に障害の発生に繋がるケースが多いのです。
この骨盤アーチで重要なのが、筋の適切な連動作用です。

この筋肉とは、上図にある「腹横筋・骨盤底筋群・多裂筋・横隔膜」です。
これら筋肉は、一般的にも弱化しやすい筋群でもありますし、トレーニングしていても「実際に使われているのだろうか?」「この使い方で合っているのだろうか?」と思ってしまう方が多いのではないでしょうか?
そこで、骨盤アーチを簡単に意識することができ、股関節痛の予防にも繋がる座り方をお教えいたします。
題して「ギッタンバッコン座り」です。

まず固い椅子に座り、上の写真のようにカラダを左右に2−3回「ギッタンバッコン」して坐骨間を両手で閉めるように座ります。
この時に注意してほしいのは、腰が反ってもなく、丸くなってもいない状態にします。
この「ギッタンバッコン座り」すると背筋が伸びて、骨盤が閉まっているのを体感できると思います。

もっと詳しく知りたい方は、「その痛み・不調は座り方を変えれば消える!」(PHP文庫)をご覧ください。
その中に出てくる究極の座り方「丹田座り」を是非ともマスターしてください!
 骨盤アーチの崩れは、股関節の障害の他、将来的には、膝痛や内臓下垂、そして尿漏れなどの原因に成る可能性があるのです。

腰椎牽引のメカニズムと効果②

ファイル 207-1.gif

前回のブログの続きです。

脊柱狭窄症や椎間板ヘルニアが多発する部位は、主に腰椎の4番、5番(L4-L5間、L5-S1間)と言われています。この腰椎4,5番と骨盤とは腸腰靭帯と呼ばれる強い支持靭帯が上記のイラストのように存在します。この靭帯はかなり強固です。昔、解剖実習をした時にこの靭帯を確認しましたが、この腸腰靭帯は,テコでも動かないと言える程頑丈にできています。それだけ重力化の身体を支えなくてはならない、脊椎で一番負荷がかかると言っても過言ではない部位なのです。
そこで腰椎の牽引ですが、一般的な牽引ベッドは骨盤を引っ掛けて牽引します。骨盤を牽引すれば、おそらく4−5番にはあまり牽引力が伝わらないのでは?と私は考えています。骨盤を固定して牽引すると主に腰椎の3番(3-4間)又は、動きの良い関節(開きやすい)に牽引力はフォーカスされるのではないかと思われます。(解剖学的見地から見た推論です。)
そこでカイロプラクティックの牽引ですが、骨盤を固定するのではなく、動きが悪い関節を探してその部位を牽引できるのです。結果、腰椎の4−5番にもフォーカスして牽引することが可能なのです。ただ、牽引と聞くとその間を何センチも開くようなイメージがあると思いますが、先述したように強固な関節ですので、開くというより、その関節に動きが加わることが大事なのだと思います。言い方を変えれば動いていなかった関節に適切な刺激が加わることにより今まで働いていなかった神経系統が動き出すのだと思われます。

*上記イラストは、Atlas of Human Anatomy by Netterより抜粋

腰椎牽引専用ベッドの腰痛への効果

ファイル 206-1.gif

腰椎牽引(ようついけんいん)という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
整形外科でも、腰椎牽引は椎間板内圧を減圧するため、関節を広げるため等に用いられています。(但し、カイロプラクティックのベッドとは、機器の形態も方法も異なります。)
 この腰椎牽引ですが、カイロプラクティック機器にも同じような目的の専用ベッドがあります。上の写真がその「カイロプラクティクの腰椎牽引専用ベッド」です。
特別な状態の時にしか使用しないのであまり知られていないと思いますが、KIZUカイロプラクティックでは、本院とANNEXに設置してあります。
 実は、この専用ベッドですが、腰部疾患においてすぐれた効果が期待できます。
椎間板ヘルニアや椎間関節症、そしてシニア層に多い脊柱管狭窄症にも効果大です。
ただ、適応症には注意が必要です。まず炎症性の疾患には適応しません。これは僕の臨床経験からなのですが、炎症状態などでは伸ばされたり、広がされたりすることを身体自身が拒むからだと思われます。

 先日、この牽引によりすばらしい効果があった症例があります。
この女性は、クラシックバレエとピアノを長年やられている方で腰部の深いところに鈍痛があります。最近は、その痛みがしばらく続き日常生活でも支障がでるようになったのです。腰部関節間を広げたり、可動性をつけたり、腰部筋群をリリースしたりしたのですが効果がありません。
そこで腰椎下部(腰椎4-5間、5番-仙骨間)にフォーカスしその部位を広げるように牽引を行いました。すると施術直後に患者さんが「まさしくそこが詰まっていたところで、そこが開いたので楽になりました。」とおっしゃっていました。その後もその患者さんの症状は、その一回の牽引で楽な状態は継続したのです。痛みの原因が取り除かれたのです。

 なぜこの牽引機器がすぐれた効果が発揮できるかというと、このカイロプラクティックの牽引にはある特徴があります。それを説明には、腰部の解剖学に触れておかなくてはなりませんので、次回ブログでは、その牽引における腰部の解剖学的メカニズムについて触れてみます。(次回ブログは続編なので、できるだけ早くUPできるようにがんばります!)