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「前肩と猫背と反り腰」~11箇所の身体への影響

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上記の画像ですが、電車の中でよくみかける女性の立ち姿ですが、近年、来院される女性にとても多くみられる姿勢です。そしてこの姿勢の時に特徴的な3つのキーワードがあります。
それが、「前肩と猫背と反り腰」なのです。実は、これら3つの症状は、身体の軸が崩れ、長時間パソコンをしている女性に見られる典型的な症状なのです。また、これら3つの症状の他にも起こる全部で11個の特徴を下記に列挙します。

1.頭の重心が前にずれる=身体の重心線から、頭が前方にずれています。(耳と肩のラインがずれている)
2.あごが上がる=背中が丸まることにより前肩になり、あごが上がってしまいます。
3.首の後ろがつまる=あごが上がることにより、首から後頭部にかけて圧迫されます。ここがつまると頑固な頭痛や首痛の原因になります。
4.ストレートネック=頭が前に移動し、猫背になるため、頚椎のカーブが崩れ、ストレートネックになる。結果、首や肩が凝りやすくなります。
5.前肩=肩が前に巻き込み、胸が開けなくなり、呼吸が浅くなります。
6.背中が丸まっている=反り腰の反動で、慢性的に背中を丸めているため、背中の筋肉は弱化し贅肉が付きやすくなります。
7.胸が下がります=猫背により、前肩になり胸の張りがなくなってしまうことでバストが下がります。
8.反り腰になる=骨盤が過剰に前傾しているために腰椎がより反ってしまい、腰の筋肉が緊張して腰痛や足の痛みやしびれの原因になります。
9.ぽっこりお腹=下腹部に力が入らず、骨盤が前傾し、下腹がぽっこり出ます。胃下垂や便秘の原因になります。
10.おしりがたれている=下腹部やおしりの筋肉が上手く使えず骨盤が前傾し、おしりの筋肉が弛んでいきます。
11.前太ももの外側が張る=からだの重心を太ももの前の筋肉の張りで支えようとするので、過剰に太ももが突っ張ります。

これらの症状を治すには、各パーツで捉えていては難しいのです。全体のバランスを考え、身体の軸をそろえていく治療が必要になります。例えば、肩こりや背中が辛いから猫背だけの治療をしても効果は限定的なのです。なぜなら足先からの力のベクトルが猫背をさせ、反り腰にもさせるようになっているからです。辛い症状の方はカイロプラクターにご相談ください。
次回のブログでは、最近特に女性に多い「前肩」について解説いたします。

「反り腰と猫背の改善」反り腰の影響 Part5

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前々回に反り腰治療を始めた小学生ですが、3週間後に来院した時には、更に反り腰がよくなっていました。写真を比較して頂くとよくわかるのですが、猫背も反り腰もよくなり、背筋がスーと伸びて身長も高くなった印象があります。
 もし身近に姿勢の悪いお子さんがいらしたら、早期の治療をおすすめいたします。なぜなら、子供の姿勢の改善速度は早いのです。逆を言えば悪くなるも早いのです。
今回の姿勢治療のKaito君ですが、この写真の変化を見てさらにやる気(いい姿勢になる)を出してくれました!
KIZUカイロプラクティックでは、「子供たちの姿勢を変えて日本人を健康でカッコよくしていきたい!」と真剣に考えています!

「反り腰の治し方」~反り腰の影響 Part4

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前回のブログで取り上げた、反り腰の10歳の小学生ですが、1週間後に来院した時には、
上記のような「気をつけ姿勢」と「前へ倣い姿勢」をできるようになりました。また、写真を比べるとわかりますが、猫背も反り腰もだいぶ改善しました。
「お!〇〇君だいぶよくなったね」
「ハイ、体操がんばりました!」との大変嬉しい回答でした。
一週間、姿勢も気をつけたし、体操も忘れずに実施してくれたようです。

この少年に治療したのは、骨盤の歪みを取り除くこと(前傾を治すため骨盤の矯正と筋肉バランスの調整)、胸椎の矯正、反り腰になっている身体の使い方について説明したこと、そして自宅での体操のやり方と座り姿勢についてです。
1週間がんばれば、これだけ改善できるのです。前回の姿勢を知らず知らず放置して大人になるのと、この反り腰を治して成長するのでは、体のいたる所に雲泥の差が出てくると思います。それだけ大切であり身体にとって重要な部位なのです。
子供たちは、身体も思考も柔軟です。すぐに良くなるかわりに悪くもなりやすいのです。習慣化するのは難しいとは思います。ただ、それも指導の仕方によっては、素直で柔軟な思考が習慣化してくれると期待しています!がんばれKaito君!


*丹田座り:足を開けるところまで開き、戦国武将のような座り方から、一度腰を反らし、その状態から少しずつ腰の力を抜いて、腰の反らしを解除して行くと、自然にお腹に力が入る場所があります。その時には、骨盤が立ったイメージになります。その状態のまま足を閉脚していけば丹田座りの完成です。
反り腰の治し方として上記の丹田座りを習慣化するといいでしょう!
但し、すでに腰・背中・股関節などに痛みや違和感がある場合は、反り腰の治療されることをおすすめいたします。

「気をつけ」と反り腰の関係 Part3

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昔から日本の学校では朝礼というものがあります。現在でも少なからず存在していると思うのですが、この朝礼で行う、「気をつけ」「前へ倣え」「休め」の姿勢を覚えていらっしゃると思います。覚えていると言うよりか。身体に染み付いているのではないでしょうか?
しかし、この何も考えず行ってきた朝礼の姿勢が間違った「姿勢の定義」というものを作っているとしたらこれは“オオゴト”だと思いませんか?
では、その朝礼の姿勢について検証してみます。

*上記の写真は、昨日、来院された姿勢を治したい10歳のお子さんです。何気なく学校で行う「気をつけ」と「前へ倣え」をしてもらったのです。

「気をつけ」:体幹の筋肉が弱い状態で気をつけをすると腰が反ります。これが年齢を重ねてからの「反り腰」の原型になっているのではないでしょうか?(写真1)

「前へ倣え」:これは、気をつけより更に反り腰にさせてしまいます。腰を反らないように「前へ倣え」をする等という講義を受けていれば別ですが、おそらく誰もそのような講義は受けたことがないと思います。(写真2)

「休め」:皆さんは休めと言えば、体重を片足に載せます。結果、筋肉は働かないのですが、関節など組織には負担をかけているのです。結果、身体は休めていないのです。

★実験してみてください。立って目をつぶって、まず、片足体重にして、その時の体重を載せている股関節に意識を集中してみてください。足先から股関節にかけて負担を感じると思います。次にそのまま、両足重心にしてみてください。すると先ほどの股関節に載せていた負担がまったくないのがわかると思います。
これが本当の休めだと思うのです。

これらの朝礼で何気なく行ってきた姿勢そのものが、その後の習慣となり身体に染みついてしまうのではないでしょうか?結果、痛みや不調がでるまでその姿勢で何気なく日常を過すことになってしまうのだと思います。この「気をつけ」と反り腰の関係については、来院する子供たちの姿勢(写真1,2)を見ていてそう感じるのです。これらはあくまで私の推論に過ぎませんが、今後も研究対象にしていこうと思っています。
次回は正しい「気をつけ」姿勢について検証します。

「反り腰による影響」  反り腰のメカニズムとリセット法 Part2

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今回は、前々回のブログで取り上げた「反り腰」の続編です。
「反り腰」が起るメカニズムの中で一番大切な、「身体の中の回転」についてお話します。
これは、アスリートの中でも、バレリーナやダンサーの皆さんは理解しやすいと思いますが、一般の方々には、あまりなじみもなく、わかりにくいかもしれません。しかし、このメカニズムを理解できると、「反り腰」の謎が解けてきます。
 ところで、そのなじみのない、あまり聞いたこともない「身体の中の回転」について説明します。上図①がよく見かける、「反り腰」の一般的な立ち方です。この時に起っている力の方向が図③に示してあります。この時に足から腰へ反るような力がかかっています。これが「後ろ回転」です。この力がかかってしまうと反り腰になるし、背中から肩にかけても力が入った状態になってしまいます。またこの「後ろ回転」の状態に時には、足先からの連動で、猫背や、ストレートネックになりやすくなってしまうのです。そうなると、自然に肩も前に巻き込む「前肩」になります。
長年この「反り腰」状態で過していると、筋肉の使い方が図③の赤い矢印で示したような方向への力がかかっています。結果、「反り腰」の状態が習慣化されてしまうのです。習慣化された筋肉は、癒着や拘縮を起こます、結果、徐々にその状態から抜け出せなくなってしまい、症状を悪化させるのです。
この状態を修正して、反り腰を治すには足先からの力を逆回転にする必要があります。その逆回転のイメージが下図④の「前回転」です。この回転方向に力が入ると図②のように背筋が伸び、身体は軽く感じます。(この図①と図②を比べてみてください。図②の「よい姿勢」は図①の「反り腰」より明らかに綺麗な立ち姿になるのです。大変な違いです!)
この後ろ回転から前回転に修正するには、今まで使っていた筋肉の癒着状態が大きく左右します。筋肉の癒着や拘縮が強い場合は、腰や背中などに症状が出ています。その場合は治療が必要です。
しかし、「症状はないけど、反っているかな?」と思われている方は、歩き方を変えるだけでもリセット効果があります。以前このブログで取り上げたパワーハウスウォーキングを習慣化するといいでしょう。
歩く時にこの「前回転」を利用すると、足先から背骨を縦に伸ばすような感覚で歩くことができるのです。(パワーハウスウォーキング参照)


反り腰チェック
1.猫背だし下腹がポッコリお腹である。
2.上向きで寝にくい、又は上向きだと腰が浮く
3.腰を後ろに曲げると痛みや違和感がある。
4.朝、顔を洗う時に腰が曲りにくい。
5.立っていると腰が疲れやすい。

*上記「反り腰」チェックで 1個以上〇がある方は「反り腰」の可能性があります。現在、痛みや違和感がある場合は、我流のストレッチなど無理せず、早期の治療をおすすめいたします。