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「反り腰による影響」  反り腰のメカニズムとリセット法 Part2

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今回は、前々回のブログで取り上げた「反り腰」の続編です。
「反り腰」が起るメカニズムの中で一番大切な、「身体の中の回転」についてお話します。
これは、アスリートの中でも、バレリーナやダンサーの皆さんは理解しやすいと思いますが、一般の方々には、あまりなじみもなく、わかりにくいかもしれません。しかし、このメカニズムを理解できると、「反り腰」の謎が解けてきます。
 ところで、そのなじみのない、あまり聞いたこともない「身体の中の回転」について説明します。上図①がよく見かける、「反り腰」の一般的な立ち方です。この時に起っている力の方向が図③に示してあります。この時に足から腰へ反るような力がかかっています。これが「後ろ回転」です。この力がかかってしまうと反り腰になるし、背中から肩にかけても力が入った状態になってしまいます。またこの「後ろ回転」の状態に時には、足先からの連動で、猫背や、ストレートネックになりやすくなってしまうのです。そうなると、自然に肩も前に巻き込む「前肩」になります。
長年この「反り腰」状態で過していると、筋肉の使い方が図③の赤い矢印で示したような方向への力がかかっています。結果、「反り腰」の状態が習慣化されてしまうのです。習慣化された筋肉は、癒着や拘縮を起こます、結果、徐々にその状態から抜け出せなくなってしまい、症状を悪化させるのです。
この状態を修正して、反り腰を治すには足先からの力を逆回転にする必要があります。その逆回転のイメージが下図④の「前回転」です。この回転方向に力が入ると図②のように背筋が伸び、身体は軽く感じます。(この図①と図②を比べてみてください。図②の「よい姿勢」は図①の「反り腰」より明らかに綺麗な立ち姿になるのです。大変な違いです!)
この後ろ回転から前回転に修正するには、今まで使っていた筋肉の癒着状態が大きく左右します。筋肉の癒着や拘縮が強い場合は、腰や背中などに症状が出ています。その場合は治療が必要です。
しかし、「症状はないけど、反っているかな?」と思われている方は、歩き方を変えるだけでもリセット効果があります。以前このブログで取り上げたパワーハウスウォーキングを習慣化するといいでしょう。
歩く時にこの「前回転」を利用すると、足先から背骨を縦に伸ばすような感覚で歩くことができるのです。(パワーハウスウォーキング参照)


反り腰チェック
1.猫背だし下腹がポッコリお腹である。
2.上向きで寝にくい、又は上向きだと腰が浮く
3.腰を後ろに曲げると痛みや違和感がある。
4.朝、顔を洗う時に腰が曲りにくい。
5.立っていると腰が疲れやすい。

*上記「反り腰」チェックで 1個以上〇がある方は「反り腰」の可能性があります。現在、痛みや違和感がある場合は、我流のストレッチなど無理せず、早期の治療をおすすめいたします。