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新年のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。
昨年度、世界的にも国内的にも経済不況からの脱出に懸命になる一方、我々にとって何が大切で何が必要なのかを問われた一年だった気がします。そんな中、国民の多くは、一番身近な幸せである”健康”について改めて大切さを認識しているのではないでしょうか?

 昨年度、KIZUカイロプラクティックでは、治療の質を上げることに集中いたしました。(外部講師を招いた勉強会を4回、その他の勉強会を8回行いました。)今年度も創造力を持って知識・技術の向上と治療の質を高めることに尽力し、患者さんのニーズに答えられるよう日々精進していく覚悟でおります。また各種アマチュアスポーツのサポートにも力を入れ、コンディショニングとパフォーマンス向上へのお手伝いができればと考えています。

 今年も当院の治療概念である”プライマリーケアから予防、そして姿勢改善へ”をご提案して皆様の健康へ寄与できるようにスタッフ一同邁進して参りますので何卒よろしくお願い申し上げます。

姿勢に表れるサイン

「姿勢には気をつけたい」「良い姿勢でいたい」「姿勢が悪いとカッコ悪い」「子供の姿勢は気をつけてあげたい」等、自分の姿勢や子供の姿勢について興味ある方が多いと思います。 ここ最近の健康志向からもその傾向が強くなっている気がします。
 そこで今回は、姿勢と痛みの関係についてお話します。皆さんが「正しい姿勢」を実行するとすぐに疲れてしまったり、長く続けられない事、経験したことないですか?実は、正しい姿勢をしようと思っても身体がその姿勢を嫌がっている場合があります。
 例えば、姿勢を正そうとすると腰が反ってしまい腰が痛くなるので、丸まって仕事をしている人も多いと思います。今度は丸まっていると顎があがり後頭部が圧迫されて頭痛・首痛・肩こり、または胃が圧迫されて消化器系の症状が出現する人も少なくないのです。身体が歪むと防御的に筋や筋膜が緊張して伸びなくなります。原因が残ったまま無理に伸ばそうとすると、痛みや張りを発生させます。

では、その悪い姿勢が楽な人は、姿勢を崩していればいいのでしょうか?
それは間違っています。これらは「身体から発生されているサイン」なのです。その原因は背骨や骨盤、筋肉や筋膜、または足の関節にあるかもしれません。これらの原因を取り除くと、神経や血管の流れが改善され、筋や筋膜の緊張はなくなり、よい姿勢が自然に楽にとれるようになるのです。

「姿勢に表れるサイン」の一つとして寝る姿勢があります。上向きで寝れない、寝にくいと感じていたら、何かしら身体に変化が起っていると考えていいと思います。
また、子供が姿勢が悪いからと言って、簡単に決めてかからないようにしてください。何か原因があるのです。また痛みがないからと言って安心しないでください。いくら注意しても姿勢が悪くなってしまうのは、「身体からのサイン」が出ている可能性があります。

骨盤アーチの崩れ

最近、骨盤が歪んでいるというよりは「崩れている人」を20~30代の女性に多く見かけます。以前にもお話した“骨盤アーチ”が崩れ骨盤が開いているのです。
パソコン使用時間が長くなり長座位により症状は深刻度を増しています。症状は様々ですが、腰痛、股関節痛、膝痛、お尻から足のしびれや痛みに始まり、肩こり、頭痛、内臓下垂による消化器系の不調、生理不順を訴えます。酷い方は尿漏れ症状も出現します。
また、数年前から小学生の子供たちにも目立つようになりました。共通して言えるのは、足先から伝わった力が身体の中心に伝わっていないのです。この子供たちの歩き方は、踵重心の歩き方をしていて、「ドンドン」「カンカン」と足音をさせます。子供たちの治療をしていて、将来を危惧してしまいます。このまま成長し、パソコンを始める時期はますます早まるだろうし・・・
先日、日本経済新聞(平成22年10月27日)で「子供が歩かなくなっている」という記事がありました。東京都の調べでは、30年前に一日27000歩あった子供の歩数は今や約13000歩と半減しているそうです。そこで東京都は今年7月から「歩け15000歩運動」を始めたようです。歩いたり走ったりは子供にとって「自然に身体を作る」とても良いことです。但し、悪い歩き方では、逆効果になる恐れもあります。是非、父兄の方、学校の先生には子供たちの歩き方をチェックして頂きたいと願います。


・「骨盤の開き」考察①

・「骨盤の開き」考察②

・骨盤の歪みとは?

・骨盤の歪みができる訳

・反り腰とは?

・骨盤エクササイズについての警鐘

・骨盤のゆがみと下半身のむくみ

・骨盤のゆがみと腰痛

・骨盤のゆがみと慢性的な腰痛

肩甲骨と骨盤の関係

最近、患者さんから肩甲骨や骨盤に関する質問をよく受けます。マスコミ等で「肩甲骨や骨盤」に関するエクササイズが多く取り上げられるからなのでしょう。そこで今回はこの関係についてお話しいたします。

皆様も、肩甲骨の内側辺りに痛みや凝りを感じたことがある方は多いと思います。この肩甲骨辺りの痛みは、実は、骨盤の歪みに影響されることが多いのです。例えば右下肢からの力が骨盤に正常に伝わらなければ、肩甲骨の動きも阻害されることになります。この場合、特に反体側の肩甲骨内側に痛みや凝りを感じることが多いかもしれません。これは下記の図にあるように”身体は船のマスト”のような構造になっているからなのです。
肩甲骨と骨盤は分けて考えるのではなく、連動する関節として捕らえ“ケア”や“エクササイズ”を行うべきなのです。(全身が繋がっていると考えるのがベストです)

(以下 医歯薬出版 I.A.KAPANDJI著 カパンディ・関節の生理学より抜粋)


体幹は、船のマストにみなすことができます。
このマストは、骨盤に基礎を置き、頭の方へ伸びて、肩の高さで帆を張る為に 横に広がり、主たる帆桁である肩甲骨を支えている。マストを骨盤に連結するための支えとして 作用する靭帯や筋肉のロープが、脊柱のあらゆる部位に存在する。
左右対称的な肢位がとられる際には(図1)、両下肢に均等に力がかかっており、マストはまっすぐでかつ垂直である。また一側下肢に体重をかければ(図2)、骨盤は対側に傾斜し、脊柱は曲げられてしまう、すなわち、まず最初に腰椎部では非荷重下肢のほうへ向いて凸となり、胸椎部では凹となって、最後に頚椎でもう一度凸となる。この際、筋組織が平衡を取り戻すために自動的に作用する。

・「骨盤の開き」考察①

・「骨盤の開き」考察②

開脚と骨盤の開き

バレエの開脚で股関節を痛める方がよく来院されます。今まで痛みがなく開脚できていたのに、痛みや筋肉の張りのために以前ほど開脚できなくなったと訴えます。バレエではこの動作は基本ですので、様々な動きやポーズで支障をきたし、身体全体のバランスを崩してしまうのです。
この症状が出現したら注意が必要です。なぜならこの症状は、身体が「開脚しないでほしい」とメッセージを送っているからなのです。正しく言うと「開脚しないでほしい」のではなく「骨盤底を開かないでほしい」と言うメッセージなのです。
バレエやダンスをされている方ならすぐに理解できると思うのですが、骨盤は開いてはいけないのです。「骨盤が閉まるから足が開くのです。」
もし今まで開いていた股関節が痛みや張りのため開脚しにくくなっているという悩みを抱えている方がいらしたら、無理して開脚せずに骨盤底を閉めるケアが必要です。お近くの信頼できるカイロプラクターにご相談ください。

「骨盤の開き」考察①
「骨盤の開き」考察②