40股(しじゅうまた)

股関節の障害は40代後半ごろから増加傾向にあります。
変形性股関節症は特に高齢女性に多いのですが、最近は、30代から40代の女性に股関節痛が増えています。やはりテレワークで自宅でダイニングチェアで仕事をしていたり、座り時間が長くなり、歩くことが少なくなっているのが一因かと思われます。
 
「40肩」という障害はよく耳にされるかと思いますが、近年はこの「40股」でお悩みの方が増えていると感じます。座っていて立つときに足の付け根が痛むのが特徴です。
女性は、足が開かないように閉じようとします。結果、猫背で内股気味の方も少なくなく、そのような方は、股関節に対して正しい連鎖が働かず、痛みの原因になっています。
 
男性は、もも裏の筋群(ハムストリング)拘縮型の「40股」(しじゅうまた)の方が多い傾向にあります。アスリートや身体の柔軟性のない男性に多いのが特徴です。もも裏が硬いので骨盤が前傾気味になり、正しい姿勢を維持できなくなり、姿勢が崩れ障害をより深刻にしています。
 
女性も男性も、この『40股』は座った後に痛みを感じ、初期は、歩いていると痛みがなくなる方が多いので軽く考えている方も少なくありません。この歩き出しの痛みは、症状の始まりであります。座り方を骨盤立てるように工夫し、早期の施術をオススメ致します。
 
院長 木津直昭