関節軸調整法について

人間の骨は、200以上、関節は約350あると言われています。その大部分の関節は軸運動をします。その軸運動は、1軸関節、2軸関節、3軸以上の関節(多関節)に分かれます。その軸の崩れが多くの筋骨格系の痛みやシビレの原因になっているのです。中でも重力下にある私たちの身体の「体幹の軸」は誰でも崩れやすいのです。

軸が崩れること = 関節の歪みの存在

関節は筋肉によって動いているので、筋肉の拮抗が崩れると関節の歪みが起るのです。

関節の歪み = 筋肉の拮抗のバランスの崩れ

日常のあらゆる動きや身体の使い方は、時にこれらの筋肉の拮抗バランスを崩させます。この筋肉のアンバランスを改善させ、関節の歪みを取り除き、正常な関節の軸運動を取り戻すのが「関節軸調整法」です。
関節軸調整法は、患部の関節・筋肉の状態と身体全体の連動を評価し、筋の拮抗バランスと関節の動揺性を正し正常な可動性に戻し、痛みの原因を取り除くことができます。

体幹軸検査法

立位検査

1. 立位検査

片足で立ってもらい、その時の軸の左右差を見ます。
体幹軸が崩れていると、どちらかの足に載せた時に身体が大きく外側にズレるのを感じることができます。

座位検査

2. 座位検査

この回旋軸と側屈軸検査では、軸の優位性を検査します。

臥位検査

3. 臥位検査

Pumpingテストでは、踵から膝、股関節、骨盤、腰椎への連動を検査します。
Tractionテストでは、股関節、骨盤、腰椎での癒着状態を検査します。
*体幹軸検査は、多くの患者さんが施術前と施術後の変化を体感することができます。
*関節軸検査は、その他、四肢軸検査、各部位軸検査を行います。

【セルフ体幹軸チェック】

  • ・立った時にどちらかの足に体重を載せてしまうくせがある。
  • ・座った時に足を組んでしまうくせがある。
  • ・横向きやうつ伏せで寝るくせがある。
  • ・歩いているとスカートが回ることが多い。
  • ・靴底の削れ方が左右で違う。
  • *上記チェックで1つ以上○で体幹軸が崩れている可能性が高いのです。

関節軸調整法施術例

関節軸調整法施術例

脊柱を支える4つの深部筋(前2つ、後2つ)によりバランスよく支えられています。しかし、日常の様々な要因により、この筋緊張バランスが崩れ、ある一定の方向への椎骨の動揺性が高まります。それが、痛みや凝り、ひどい場合には椎間板ヘルニアなどの重篤な障害にもつながるのです。

その動揺性を治すには、4つの筋緊張の均衡化ともに関節軸を戻す必要があります。この筋緊張のバランスと椎骨の一方行への動揺性取り除く施術が 「関節軸調整法」です。関節の大部分はこの腰と同じように拮抗した筋バランスにより構成されていますので適用範囲は身体の関節全てと言っても過言ではないのです。

また、この筋緊張を取り除く時に強い癒着が存在する場合があります、この強い癒着に対しては「グラストンテクニック」が効果的なのです。
*この強い癒着は、アスリートのように同じ筋肉を過剰に使っている場合やパソコン姿勢のように同じ状態で動かさないでいる場合にも発生するのです。