急性腰痛(ぎっくり腰)の原因とは?

急性腰痛、一般的にはぎっくり腰と呼ばれることの多い障害ですが、この急性腰痛になる原因についてですが、様々でございます。先ず、『キッカケ』と『原因』は違うことを理解して頂きたいです。

ここで申し上げるキッカケとは?

例えば、『重いものを中腰で持った時にギクッとした』

『朝顔を洗おうとしたらギクッとした』

『車から降りて歩こうとしたらギクッとした』

『膝を曲げて屈んで、段ボールを動かそうとしたらギクッとした』

この『ギクッとした』キッカケは原因ではないのです。何かしたら身体の変化のあった状態で上記の行動をキッカケにギクッとしているのです。原因とは、そのキッカケの下地を作っている身体の変化なのです。

では、その身体の変化とは?

この身体の変化は様々です!

今回は、その中でも臨床で多く見受けられる身体の変化について解説いたします。

それは股関節に起こっている変化です。床からの力が股関節から骨盤にどう伝わっているかが問題であります。

画像のように股関節から骨盤にかけて前方に押す力がかかっている方が多いのですが、この状態ですと腰がより反り気味にかかってしまいます。この状態で左右差(例えば左股関節がより前方になるような力がかかっているとすると腰椎にねじれも生じ、結果ぎっくり腰を起こす下地を作ってしまうのです。

つい先日来院された、男性は、ゴルフ中『ギクッと』痛め、その後プレーを中断して帰宅し歩行困難な腰痛になりました。この症状は、まさしく上記の原因で起きた急性腰痛です。

カイロプラクティック施術では、先ず『ギックとした』瞬間に腰部組織を痛めていたので患部には冷却を行い炎症を取りながら、原因である股関節の変位にアプローチを行ったのです。結果、前屈できなかった腰の痛みもひき、歩行もスムーズになったのです。

日頃の行動の積み重ねが、様々な身体の変化を作っていきます。それが障害の原因になっていることが多いのです。日頃からのカイロプラクティックによるカラダケアが重要なのです!