No.184 肩こりと肩甲骨の内側の痛み~いかり肩と肩こり~ 38才 女性

症状

肩こりと肩甲骨の内側の痛みを訴え来院。慢性的に肩こりがあり、悪化してくると肩甲骨内側にも鈍い痛みを感じる。年々悪化の傾向にあったが、所謂「肩こり」なので放置してきた。最近は月に数回のマッサージを受けているが効果が持続しなくなってきていると感じている。また、月に2~3回は肩こりで頭痛を感じている。

分析

初回検査時、姿勢には過度な猫背は無かったが、少しいかり肩になっていた。また、頚部の可動域検査では大きな制限は見当たらなかった。頚部から肩甲骨の内側の筋群には全体的に緊張が見られた。肩甲骨の動きを検査したところ肩甲骨を中心に引き寄せる動きが弱く、自身でコントロール出来ていなかった。

施術

初回の治療時には、肩こり、肩甲骨内側の緊張を緩和する為、肩甲骨の運動バランスを改善するようアプローチ。初回の治療後に、鈍痛は5割程度解消していた。また、肩甲骨の動きを意識できるようエクササイズをアドバイスした。継続して3回目の治療後には慢性的に感じていた肩こりも3割程度に減少していた。その後、6ヶ月経過したが以前の肩こりからは1~3割程度の辛さに抑えられている。
今回の症状は肩甲骨の動きのバランスの悪さが引き起こしていました。特に、肩甲骨を中心(内側)に引き寄せる動きは、単に肩甲骨を引くだけではなく、「引きながら下げる」「引きながら上げる」など色々な動きがあります。今回のケースでは「引きながら下げる」動きが弱いために肩甲骨がいつも上がった状態『いかり肩』になっていました。