症状
整形外科で変形性股関節症と診断された60代女性
この2ヶ月、股関節に違和感を感じ、ここ最近は徐々に足が上がらなくなり
寝ていてもズキズキ痛むことが出てきた。
整形外科では変形性股関節症の診断で、痛み止めを患部にに付けるように処方されたが、変化なく来院される。
分析
股関節痛で来院される方が多くなっています。
姿勢検査では、骨盤後傾が顕著でした。歩行時の股関節屈曲角度が45度。歩行をチェックすると歩行時に足を挙上させる動きが、大腿直筋を使った屈曲になり、股関節での正常な屈曲が損なわれていた。
座っている時間が長いことが骨盤の後傾を助長させ、股関節アライメントをより悪化させたと考えられる。
施術
施術では、大腿直筋のリリースと股関節での正常な回旋運動を促す施術を行う。ハムストリング筋群(主に外側)の緊張を取り除き、股関節屈曲時に腸腰筋優位で働くように関節の動きを修正させる。結果、歩行時に股関節が80度挙上可能になり、痛み緩和して歩けるようになる。
考察:
この方は、リュックサックで歩行されていたのですが、そのリュックサックの背負い方がベルトが長く垂れるように下げていたのが気になりました。このような持ち方をすると身体は前傾になり骨盤が後傾するからです。
本日は、歩行時の股関節痛は緩和しましたが、日常の生活での座り方や歩き方が状態を悪化させていると考えられるので、自宅でのセルフケアと身体の使い方トレーニング継続してもらうこととしました。
近年、リュックサックの方が増えました。特に女性や若い世代にリュックを垂れ下げて背負っている方をよく見かけます。
背負い方も注意して欲しいです。
以下の症状がある方は、早期の対処が重要です。
・寝て起きる時に股関節に違和感がある
・座っていて立つ時に、股関節に違和感や痛みがある
・座っていて立つ時に身体が前傾するが、歩きているうちに徐々に馴染んで身体が起きてくる
・階段が辛い
・股関節が開脚すると痛みや違和感がある
・膝を胸に近づけようとすると90度まで曲がらない、もしくは痛みや違和感がある
・歩いていて左右の足のバランスが気になる(もしくは痛みや違和感がある)
*上記の方は、股関節と骨盤の連鎖を整える施術が効果があり、結果、変形性股関節症の改善や予防につながります。
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