コラム:自律神経と自律神経失調症について(増田卓哉)

自律神経と自律神経失調症について

自律神経の在り方は、生命の保持が目的です。自分を守りつつ活動する、その円滑さを調整しています。
ヒトは一定であろうとする生き物です。身体の内外で起こっていることに対して、常にバランス調整を行い、適応しようと頑張っています。
春夏秋冬、朝昼晩、オンオフ、そして要所要所で、交感神経と副交感神経の“協調”がなされています。

ヒトは情動を持つ生き物です。喜怒哀楽といった感情の変化は常にあるので、随伴関与していることになります。
危機回避や自己防衛(にげる・たたかう、等)、免疫系や内分泌系(まもる・なおす、等)にも、密接に関係しています。
とても重要な役割を担っていることが良く分かりますね。生きている以上は、良し悪しはありますが、必ず働いています。“より良く生きていく”には機能の健全性が、とても大事なことなのです。

▪️自律神経失調症とは

自律神経が失調し(調整を見失い)、機能が乱れた“状態”をいいます。“異常なし、原因不明”の暫定的呼称になることも多く、正式な診断名ではありません。病気になったり心身の調子を崩しているのであれば、大なり小なり、もれなく付いてきます。日常の当り前を失っていきます。“地に足がつかない、自分じゃないみたい”といった形で、意識を保ったコントロールも難しくなります。

主な症状を列記します:頭痛、めまい、耳鳴り、動悸、息切れ、のぼせ、ほてり、だるさ、しびれ、コリ、むかつき、便秘、下痢、不眠、情緒不安定、他(不快なもの全般)
不定愁訴:原因となる身体所見が認められないが、様々な自覚症状の訴えがあり、自律神経が失調した時に、多く診られるとされている
更年期障害:40歳前後からの男女が、性ホルモン分泌量の低下が原因とされる、自律神経失調症に似たような症状を呈していること

“私に有害、私に不利益”という情報に対する反応が、積み重なった結果ともいえます。この状態で生活することは、不健全で楽しくありませんし、悪循環に陥る可能性があります。

次回へ続く

文責:増田卓哉

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増田卓哉先生より一言:

20歳頃に不摂生がたたり、心身とも体調を崩した事が、治療家を志したきっかけです。現代医学では対処しきれなかった為、初めは民間療法、氣、エネルギー、フィジカルトレーニングなどを独自に勉強していました。そして均整の専門学校卒業後、カイロの治療院に勤務した際、臨床の手解きを受けた事がカイロプラクティックとの出会いになります。カイロの大学卒業後は、専門性の高い卒後教育や先輩の先生から色々と学ばせて頂き、現在に至っております。そのような経緯!?︎もあり『もっと良くなる。もっと出来る。』が、私の根底には在ります。本当は、自分自身に行いたいです(苦笑)

私は、ヒトの持つイネイト・インテリジェンス(生まれ持った生きる為の力)の可能性に魅せられて、探求を続け臨床の場に立っています。『力と可能性』は魅力的な言葉ですが、抽象的で如何様にも使えるものです。それらを医学的な見地(臨床機能神経学)の元に具現化できるであろうカイロプラクティックは、有益な学問(教育、臨床、研究を備える)と考えています。

『本来ならば、その辛さや苦しさは不要で、もっと高いパフォーマンスが発揮できるのに・・・、もったいない!!』この想いで施術に臨みます。皆様が楽しく充実した生活を送れるよう、サポートできれば幸いです。よろしくお願い致します。

プロフィール:
出身地 :神奈川県相模原市
趣味: 楽しいお酒、カラオケ、スポーツ鑑賞

資格: カイロプラクティック応用理学士
日本カイロプラクティック登録機構認定カイロプラクター

所属団体: 日本カイロプラクターズ協会会員

経歴: 2001年 ロイヤルメルボルン工科大学 卒業

以降は、院に所属したり、院を経営したり、出張施術したりしています。
2018年4月よりKIZUカイロプラクティック本院 非常勤カイロプラクター