からだの使い方による障害⑤ 『重力を味方につける』

からだの使い方による障害⑤ 重力を味方につける

昨日、ご紹介で遠方から施術のために3泊で来院されたご家族がおります。

三人三様の症状ではありますが、当然住んでいる環境が一緒であるので、様々な日常習慣に関しても詳しくお聞きいたしました。すると3人ともほとんど歩いていないことが発覚しました。

60代男性、50代女性、20代女性の3人ともどこに行くにも車を使っているので、歩く機会がないのです。この会話は、実は施術後にわかったことですが、施術しながら3人同様に感じたのは、皆さんとも『重力に負けている状態』であることです。結果、この3人の方の症状である椎間板ヘルニア、変形性股関節症、五十肩、慢性腰痛、内臓下垂、、、の要因になっているのです。

では、重力に負けているとどうなるのか?

先ず実感してみてください。

立ってみて、目をつぶって、肩幅に足を開いて、その後に片足に体重をかけてみてください。

その体重を載せた側の足の付け根や腰に載せている感覚がすると思います。もしかしたら太ももの外側の張りに体重を任せているかもしれません。(関節に載せているか靭帯の張りで立っているのが実感できると思います)

人は、根本的には楽をしたいので、筋肉を使わずにどこかに載せようとするのです。使っているのではなく、ただ載せているだけなので、関節を圧迫したり血行が悪くなったり、その組織は痛みます。初めは痛みはないから、徐々に経年劣化するのです。

結果、関節の動きが悪くなったり、その周りの筋・筋膜の癒着が進んだり、椎間板に負荷をかけたり、関節の変形が進んだり、内臓にも圧迫をかけたり、下垂したりし、血流が阻害されたりし、自然な治癒力が失われていくのだと思います。

これらの現象は、多くの場合、重力に負けているから起きていると言っても過言ではないと考えています。では、これらの方々はジムでトレーニングをして筋力をつければいいのでしょうか?

ジムやピラティスのトレーニングも効果あると思いますが、ただ地球上で生活していく上で重要なのは、床反力を使うトレーニングの必要性です。

重量に拮抗した力=抗重力を使うことが、これらのからだに載せている障害の治療・予防に繋がるのです!

画像:当院 粕谷泰造先生の英国プロサッカーリーグ時代の1m以上のジャンプ

 

『日本人の70歳以上の95%は、変形性疾患になっている』(膝関節症、腰椎症、骨粗しょう症)

あくまで推論ですが、この原因は重力を味方につけていないからだと思っています。

院長 木津直昭

参考文献:変形性関節症の大規模臨床研究プロジェクトROAD:東京大学医学部附属病院 22世紀医療センター 関節疾患総合研究講座 助教授 吉村典子