症状

２−３日前より首が回らなくなる。前に曲げるのも痛みがあり、徐々に首の後ろに壁ができたようになり後ろにも行かなくなり来院。新規会社を設立し、デスク環境が変わり変な姿勢でPCをしていた。

分析

頚椎の可動性をみると、どの方向も痛みが強いが、特に左向きと後屈で鋭い痛みを感じる。肩が前に巻き込み猫背な状態であった。ここ２−３週間、新規オフィス準備で忙しく、パソコン２台を左右に置き、かなり下向きで作業していたことが発覚する。左腕に痺れが多少あり、ライトテスト陽性反応が出る。

施術

頚椎の動きをみると、頚椎１番の左への動揺性が増し、首全体のアライメントが崩れ、回旋運動や前後運動、側屈運動全ての運動軸が崩れた状態であった。
この首が、どの方向へも動かなる症状は、頚椎が亜脱臼した状態とも言えます。頚椎がずれて亜脱臼した状態では、防御的な緊張が各処で起き、さらに首の動きはなくなり、動かすと痛みます。

今回は頚椎一番の左側方後方への動揺性を戻すことがアライメントを整えるには重要と判断して、その施術を３−４回繰り返しました。
結果、頚椎の安定性が増し、アライメントが整ったことにより、筋緊張もなくなり早期に改善いたしました。

近年は、重度の頚椎の障害で来院される方が少なくありません。共通して言えるのは、スマホやパソコンの長時間使用により、「首が回らなくなる状態」で来院されます。これらの方は、下向きで長時間作業してることが多くデスク環境なども重要です。心当たりある方は、症状が出る前に、目線をあげて作業できるようにデスク環境などを調整してみてください。