No.252 側弯症の治療(慢性腰痛と膝痛)

症状

 5年前からの慢性的な腰痛と膝痛のため鍼灸やマッサージや整体など様々な治療を試みたが効果がなく来院する。
姿勢検査すると静止ではそれほど歪みがないが、前屈させると腰部に側弯が現れる。(胸椎には大きな側弯はない)可動域検査では左側屈で左腰部に痛みがある。また歩行時に左膝内側に痛みが続いている。

分析

 触診すると左腰部には圧痛を伴う筋肉のしこりのようなものがあり、本人も以前よりその圧痛には気になっていたようである。腰椎の動きが制限されているので、若年性の変形や側弯が進んでいないか、念のため連携する整形外科医に精査してもらうことにする。
整形外科医師から、腰部に変形はなく、腰部の側弯症が存在しするとの診断を受け当院にて加療していくこととなる。

 

施術

 施術は、先ず左腰部の筋肉のしこりを取り除く方針で進めていく、リンパや血液の流れを改善する施術と椎間板に抗重力の空間を作るイメージで可動域を改善させていく。3−4回の施術で腰部の痛みは改善し、長年の圧痛が消失する。膝痛に関しては、腰部の歪みの影響で左足に重心をかけて長年歩いてきた結果、膝屈曲時に半月板を締め付けている状態だったので、膝関節腔に抗重力な空間を作る施術をしていく。結果2−3回の施術で歩行時の痛みも消失する。

 人の姿勢は生活する上で適度にバランスを取ろうとします。それは、いいバランスではなく痛みからの回避が多く、根本的な解決にはなっておらす、結果、症状を悪化させていることが多いのです。足を組みたくなる、横向きでしか寝れない、猫背になってしまうなどは、その兆候であります。
深刻な障害や辛い痛みになる前に早期に治療しましょう!

担当:KIZUカイロプラクティック本院 院長 木津直昭