No.227 長時間のデスクワークによる背中の痛み 26歳 男性 日本橋勤務 システムエンジニア

症状

昨夜から生じた背中の痛み(特に右側)を訴えて来院。なにもしていなくても一箇所を常に押されているような重い感覚が続いている。仕事ではPCを使ったデスクワークが中心だが、忙しいと12時間以上作業をしているので、コリや張りは1~2年ほど慢性的に生じていた。以前にマッサージなどを受け、症状は一旦おさまったが、仕事、転職などで忙しくなりストレスを強く感じるようになって症状が再発したという。

分析

姿勢検査では、側方からの観察で体の重心線(体の中心を通る線)より頭部が前に位置していて、ストレートネック状態になっていた。頚部から後頭部にかけての筋肉と、右の前胸部の筋肉(大胸筋)が特に緊張が強い。背中や腰は猫背が強い。後方からの観察では、全体的に左重心になっていて体幹の左後方への捻じれもみられた。骨盤の可動域を検査してみると、左の骨盤と股関節の動揺がみられた。

施術

初回の施術は、まず緊張が強い右側の首、背中、腰の筋肉を緩和してから、動揺している左の骨盤と股関節の調整を行う。次に猫背が強くなっている背中と腰の関節を調整して、胸部と腹部の圧迫を軽減させるように施術した。初回の施術後で首や肩の重さはほとんど気にならなくなった。その後6回の治療で症状は殆ど消失した。現在は、2週間に1度のペースでメンテナンス継続中。

今回のケースは、長時間同じ姿勢でいることによって体がゆがみ、筋肉や関節への負担が大きくなったことが原因でした。それが首・肩・背中に負担をかけ、強い痛みが出てきたのでしょう。特に、デスクワークの姿勢は、長時間続くと、首や肩、腰周りの筋肉が固まってしまい、体のゆがみが悪化していきます。こういった場合は、再発防止のために、施術と併せて姿勢改善のためのエクササイズを行う必要があります。

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