No.220 ダンスによる首の痛み 27歳 女性 プロダンサー

症状

一日に30分間のショーを5回行っている。 8年前にダンスの振りで首を大きく右に振った時に左首を痛めた。その時から左首に痛みが出たり出なかったりを繰り返すようになった。自分でストレッチやマッサージをしても治らない。最近は忙しくて痛みが強くなったために来院。

分析

初診時、可動検査ではどの方向に首を動かしても左首に痛みが再現できた。右頚部の筋肉の緊張が強いため頚椎の軸が右にズレていた。さらに右肩甲帯の筋肉も緊張が強く頚椎の軸を大きく影響を与えていた。

施術

右頚部の緊張に対して左の筋肉が常に引っ張られ伸張性の緊張から痛みが出ていた。施術はまず右の筋肉のマニピュレーション、ストレッチで緊張をとり、頚部関節軸の調整をする。また肩甲帯のバランスを整える。左頚部は筋肉ではなく直接関節にアジャストメントを施す。4回の施術で痛みは無くなる。
首と肩は一つのユニットとして考えます。首が痛いからといって首だけを自分でケアをしても治りません。長年治らなかったのは肩甲帯のアンバランスが原因でした。ストレッチなどで左右の違い、違和感がありましたら身体全体に歪みがある可能性があります。痛みが出る前に専門家に見てもらって下さい。