No.201 股関節、鼠径(ソケイ)部の痛み 44歳 男性

症状

慢性的に右股関節に違和感があった。1ケ月前にぎっくり腰してしまい、腰をかばって生活していた。 現在腰は痛くないが、1週間前から右鼠径(ソケイ)部が痛くなりはじめて、朝のこわばりや20分位の歩行で歩けなくなるほど 痛くなる。また、右足全体にだるさを感じる。

分析

初診時、右股関節の可動域検査では屈曲と外転で鼠径(ソケイ)部に痛みが再現された。 姿勢は重心が大きく右にかかっていた。慢性的に右股関節の違和感のため ほとんど右足重心で生活していたと思われる。骨盤の可動性も少ない為 腸腰筋、大腿四頭筋、殿筋群など股関節周辺の筋肉に負担がかかり 過緊張を起こしていた。 骨盤、股関節の連動性の破綻により筋肉、靭帯などにストレスがかかり 痛みを起こしていると考えられる。

施術

治療は筋の緊張をとりながら骨盤の矯正、股関節の関節軸調整を行い 関節の連動性を戻すようにアプローチ。初回の治療で80%回復。股関節の屈曲と外転も痛みは誘発されなかった。慢性的な重心の崩れを戻すよう継続治療中。
今回のケースは軽い問題ではなく放っておくと変形性股関節症に 繋がることもあります。初期症状はだるさ、鼠径(ソケイ)部周辺の痛み、朝のこわばりなどが特徴です。次第に慢性的な炎症に進み、関節軟骨が摩耗して骨が変形してしまいます。身体の重心軸の崩れ、関節の運動軸の崩れはすべての動作において正常な筋肉、関節の動くの連動性を破綻させます。この状態が慢性化するにしたがって、偏った負荷の大きい骨や関節はその負荷に耐えれるように変形していきます。 大きな病気も、元を辿ると普段の姿勢や習慣によるものが多いのです。だるさ、違和感がある場合早めにカイロプラクターに診て頂くことをお薦めします。