No.254 上肢リンク症候群(ひじ・かた連動障害)

症状

41歳 女性 事務職

日頃パソコンでキーボードの打ち込みが多くここ3ヶ月前より右肘から小指にかけて痛みが発症する。
手を床につくことができなくなり、手首を動かしても痛いし、肘を曲げると痛むようになり来院する。

分析

検査すると、肘から小指にかけて尺側の筋緊張が強く、手首の背屈が出来ず、可動域がない状態になっていて、日常に支障ある状態である。肘は背屈させると外則上顆にに痛いが発症し、小指側に放散する状態であった。
また、肩関節は、巻き肩が強く、肩甲上腕関節においての可動域が減少していた。特に内旋への動きがなく、肘から手首にかけて内旋すると、尺則側に鋭い痛みが走る。

施術

 肘から手首にかけては、一般的な外則上顆炎的な障害ではあるので、尺側伸筋群の緊張をとり、アクティブな筋膜フォーカスリリースをすることにより、症状は軽減する。しかし、この施術を繰り返していても同じようにパソコンのキーボードやマウス操作により再発を繰り返してしまう。
 そこで肩関節から肘関節、そして手首にかけての連動した動きを改善させる。特に今回の場合は、肩関節は極端な巻き肩になっていたので「内旋」の動きが制限されていたので、その動きを改善させることにより尺側側の筋緊張が起こりにくくなる。結果、肩から肘から手首にかけての連動が自然に働き、筋肉や関節に負担をかけなくなる。5回の施術で症状は改善する。

今回のような連動障害が増えています。パソコンやスマホの長時間使用により、巻き肩になり、その状態で同じ作業を繰り返しいるうちに、上肢の連動が上手く働かなくなり、どこかの関節や筋肉に負担がかかり、その後結果として肘や手首の障害になっています。
これらの障害を「上肢リンク症候群」「ひじ・かた連動障害」とでも呼ぼうと思っています。
この一連の流れは、様々な部位で起こる現象でもあります。下肢でも同様に股関節から膝関節、そして足関節への連動障害もランナーなどに多くみかけるのです。