No.127 妊婦の腰痛と股関節の痛み~妊娠後の腰痛~ 33歳 女性 妊娠7ヶ月

症状

妊娠5ヶ月目くらいから左腰に違和感を感じ始め、長時間同じ姿勢でいると、じわじわと腰痛を感じるようになった。 その後、座っていて立ち上がるとき、その逆の動作などでも痛みを感じるようになっていった。 7ヶ月目を過ぎた頃から腰の痛みは少なくなり、左の股関節が痛くなり始めた。 最初は歩く時に脚が前に出にくい感じであったが、最近では左脚を着くと股関節に鋭い痛みが走る。股関節の痛みは、寝ている間と座っている時には問題が無い。来院時に股関節の痛みの為に杖をついて来院された。

分析

初診検査時の姿勢は、左の股関節をかばうように身体が曲がっていた。 おなかも大きくなっているので、腰の反りが強く(反り腰)、余計に身体を支えるのが痛そうであった。腰の反りが強くなり、股関節が全体的に前方気味であった。動きをみると、左の股関節の前方変位が顕著に見られた。また、左股関節をかばうため右に身体が流れていて、右股関節の外方変位も同時に起こしていた。

施術

左側の筋肉の緊張をとり関節を広げ、右の筋肉が過剰に伸張されないようにアプローチ。腰部過前弯による下部腰椎の圧迫も緩めていく。初回の治療後大きな動き、早い動きによる痛みはあるが、立ち上がる動作や歩行がスムーズになった。3回目の治療で日常動作での痛みは消失。デスクワーク・育児での負荷にも耐えられるよう、治療とリハビリを継続中。