No.125 頭痛を伴う肩こり~クーラーによる肩こり~ 36歳 女性

症状

ここ2週間続く、強い肩こりと頭痛を訴え来院。 今までも慢性的な肩こりはあったが会社でクーラーを使いだしてから悪化してきている。それに伴って頭痛が頻発しており、鎮痛剤を飲んでいる。また、クーラーの風が直接当たるわけでは無いが、夏になると冷えや腰痛を感じることもある。

分析

姿勢検査では、首猫背の状態で後頭下筋群や上背部、頚部全体の筋に緊張が見られた。また、本人に自覚はないものの、両肩を前に巻き込んだ状態で猫背であった。 頸部の可動域検査では、首を後ろに倒すと首の付け根に痛みがあり、上を向くことが困難であった。加えて左右に首を倒すと肩の筋肉が突っ張り動きが悪いと感じていた。

施術

頭痛と肩こりの原因になっている頸部、肩、背部の緊張を緩和するようにアプローチ。特に過負荷の掛かっている後頭下筋、上背部への負荷を軽減する為、首猫背と猫背を起こす様にアプローチをした。2回目の治療時には頭痛は消失し、強い肩こりも7割軽減された。それ以前からあった慢性的な肩こりも含めて治療を継続中。
夏の時期にクーラーによる「冷え」の症状はとても多くなります。直接クーラーからの風に当たっていない身体の部位でも冷えによって何らかしらの症状が出たり悪化する事もあります。また、室内の温度が極端に低くなくても、外気との寒暖差によって自律神経や身体は負荷を受けます。夏こそ「冷え」に注意することが重要です。