No.086 バレエ中の股関節の痛み 34歳 女性

症状

バレエレッスン中にアティテュード(片足で立った姿勢で他方の 足を床と平行で90度に曲げた体勢)でターンする時の軸足の股関節の不安感と 上げた足の股関節の痛みを訴え来院。レッスン時以外の痛みは無く、両股関節共 に通常の可動域(他動、自動共に)問題は無かった。アティテュードでターンす る場合のみ痛みと不安感があり、殿筋群と大腿筋膜張筋の筋力に問題が見られた。 それに伴ってターン時に重心が崩れ、軸足は不安定になり代償的に上げた足の股 関節に負担が掛かっていた。

分析

器質的な問題はみられないので筋力の不均衡な状態を整え、ターン時の重心、姿勢を改善する様にアプローチ。痛みのある股関節は代償的な問題と考え過負荷の掛かっている筋群のみにアプローチした。

施術

4回目の来院時には不安感、痛み共に消失した。その後、さらに安定してターンが出来るようメンテナンスとリハビリを継続中。
バレエなどダンスやスポーツでは独特なトラブルがあります。日常では痛みのな いもの、激しいレッスンや練習をしないと痛みや再現性のないトラブルなど、範 囲が多様で器質的な問題を含むケースも多くあります。また、ほとんどのケース で競技に復帰する為にリハビリを必要とし、コンディショニングも重要です。