No.082 肩の痛みで眠れない(四十肩) 43歳 女性

症状

右肩の痛みを訴えて来院。半年前にジャケットの袖に腕を通そ うとした時に「ズキッ!」っとした痛みを感じた。それからだんだんと痛みが増して、腕も上がらなくなってきた。夜も痛みで目が覚めてしまう。整形外科ではレントゲンで多少の炎症が見られるが、骨に異常はないとのことで、痛み止めと牽引を進められた。しかし余り効果がなく、注射を打ってもらった。2,3日は痛みがやわらぐが元に戻ってしまう。

分析

来院時は普通にした状態でも違和感を感じ、腕に何かぶつかったりすると激痛が走ってしまう。夜も痛みで何回も目が覚めてしまう状態であった。肩の可動域も全ての動きで制限と痛みがあった。状態的には、たしかに肩の慢性的な炎症もあったが、それを増悪させる筋肉の緊張による関節の動きの制限があった。特に上腕骨骨頭が上方、前方、内旋(肩が上がって前に出たような状態)が強く、炎症部への負担を増加させていた。

施術

治療ではまず安静時の痛みを取り除くことを目的に行った(睡眠時も含めて)。炎症を起こしているところに対してはアイシングをし、緊張の強い筋肉に対しては温熱療法と手技により行った。関節の可動域も制限を取り除くように行った。同時に胸椎や頚椎の右後方回旋、肩甲骨、鎖骨の動きの制限も見られたのでこれ等に対してもアプローチした。 寝方も重要でこの場合、右下にして寝るのが一番避けてもらいたい。仰向けに寝てもらいタオルを右の肩から手の下に敷いて高さを調節する。痛みのない高さにして寝ることが重要。2回の治療で安静時の痛みほぼ消失。しかし、動きの制限はあるのでその際の痛みは残っている。現在は可動域回復の為に継続治療中。
cf:動きの改善に関しては時間がかかることもあるので、肩の痛みの際は安静時の痛みをとることが専決。その後に可動域を回復させる治療に変えていく。