No.056 変形性頚椎症による左肩~左腕のしびれと痛み 53歳 男性

症状

ゴルフをした翌日、はじめは左首に寝違えたような痛みが生じ、その後左首から左肩・左腕に痛みがでて、さらに左手の先までしびれがでるようになる。整形外科にて変形性頚椎症と診断され牽引治療を行うが改善がみられず来院された。整形外科では、頚椎が2つほどつぶれているとだけ言われた。

分析

検査では、第6・7頚椎の椎間孔の障害と神経根圧迫が疑われ、胸郭出口の障害も陽性であった。首のバランスをみていくと第7頚椎・第1胸椎の後方への変位が認められ、第5・6頚椎に大きな負担がかかているようであった。

施術

まずは筋肉を緩め、次に関節の正常な動きを取り戻す治療を行う。3回の治療で首の痛みは消失。しびれは残っていたが10回目ではビリビリしたしびれもほとんど出なくなった。それでも、じんわりとした痛みが残っていたため、肩関節・鎖骨・大胸筋などを治療すると、そのしびれも軽減。今では無理な姿勢をしなければ、ほとんど気にならない程度に回復しゴルフもできるようになる。現在は首も含めた脊柱の全体的なカーブをつける治療を行っている。治療継続中。