No.042 歩行困難なほどの慢性的な腰痛・股関節・膝関節痛 30歳 女性

症状

5年以上前より慢性的な腰痛になり、ひどい時は歩行困難になる。1年前から当院に通院するようになり、仕事の疲労や冷え等で筋肉が硬直すると痛みが増強する。治療により改善するが、また同じ状態を何度も繰り返していた。

分析

歩行困難な症状で、痛みは腰部、股関節、膝関節、足関節に出現していた。下部腰椎の前弯が極度に強く、その反面胸椎の後わんが強くなっていた。また、股関節の臼が浅いと推測され、足全体に不安定な状態であった。

施術

治療は、下部腰椎の前弯の軽減と付近の軟部組織の緩和を重点的に治療し、同時に股関節の軸を整える。5回の治療で改善するが、1~2ヶ月に一回は同じ痛みが再発する。治療を継続するが腎臓の問題が存在しいたので、念のため病診提携している東京女子医大にて検査診察を仰ぐ。結果は問題なく、その後は安心して患者・施術者ともに治療に専念する。精神的な要素も手伝ったのか、その後治療経過は良好である。精神的な要素を改めて重要視しなければと思った症例である。