No.030 筋緊張性頭痛と集中力

症状

慢性的な頭痛、頭重を訴え来院。ひどいときは言葉が出にくく、集中力がまったくなくなる。物忘れがひどく時には自宅の電話番号を間違えたりする。頭痛は頻繁で頭重は月に1~2度。上記症状は約3年近く続いており、過去3回CT、MRI等の脳検査を行うが異常は指摘されなかった。ただし3年前のCT検査により蓄膿症が確認され現在も治療中。さらに当初、頭部筋肉のこりが原因であるとの診断を受け、約6ヶ月間筋弛緩剤を服用したが改善はみられなかった。

分析

ひどい頭痛があり、言葉がでにくく、脂汗も出て、また症状が長年に及んでいるので、表情からも辛さが伺える状態であった。検査をすると、右の第一頚椎と後頭骨付近の筋が過緊張していた。

施術

第1頚椎が左側方変位した際に起こる可能性がある左椎間関節の圧迫を取り除くようアプローチ。また同時に頚椎カーブが減少してるのでカーブをつける治療もする。 3回来院されたところで、頭痛は緩和し、脂汗もでなくなり、言葉も普通にでるようになる。また蓄膿症の症状もとれる。(治療初期で改善がみられた) その後、ゴルフ後に症状が出現したり、少し疲労が溜まると頭痛が出りことがあるが、その頻度も減少傾向にある。現在も治療継続中。