症状
今回の患者さんは、40代女性
生花をしていて、いつも姿勢に気をつけているが、長年姿勢を正すときに顎を引くクセがあり、半年前、初めは首が後に反らせなくなり、その後左右向きににくくなり、今は、上も下も向けなくなってきたとのこと。
*ストレートネックとは、病名ではなく状態を示します。
言い換えれば、首がストレートに「まっすぐ」または「逆カーブ」になってしまった”状態”の事をいいます。
分析
連携している整形外科にてレントゲン検査してもらい、頚椎4〜5番の頚椎滑り症があることがわかりました。施術では、この滑っている椎体(首の骨)を滑っていない椎体に揃える事を目的にして、施術をすすめることにする。また胸椎後弯、腰椎前弯があるので、脊柱全体のアライメントを変える方向で頚椎の負担を減らすことも一緒に行なっていく。
施術
施術では、先ず下部頚椎に対して後方から前方への可動性をつける施術を行い、頚椎〜胸椎〜腰椎〜骨盤にかけての繋がりを改善させるため、関節の動きや筋バランスを整える。特に頚椎4〜5番の後方変位を前方への可動性を付けていく。そしてその状態での頭を支える筋群のバランスを整えていく。具体的には胸鎖乳突筋の拘縮を取り除き、伸縮できる状態にする。
1〜2回の施術で後屈の痛みは取り除けたが、前屈での痛みは残り、4回施術後には、特に後頭骨と環椎の間での空間を付けていく施術により、頚椎の全ての動きが回復し痛みは改善する。日常の動きでも問題なくなる。
考察:ストレートネックでレントゲンを撮るとよく見かけるのが、この頚椎滑り症です。頚椎最近、巷でストレッチポールに顎を載せて、ストレートネックを治すとかいう動画を目にしましたが、とても危険です。自分も試してみましたが、上部頚椎、特に後頭骨と環椎間にかなりな圧迫を感じました。良くなったり、気持ちよかったりする方もいらっしゃるかと思いますが、仮にこの頚椎すべり症の方がこのストレッチみたいなことをしたらと考えると恐ろしいです。私は、この顎をストレッチポールに載せるストレッチ方は絶対にやらない方がいいと断言します。文責:木津直昭
