表面筋電計を用いたデスクワーカーの姿勢研究①

デスクワーカーに頻発する症状の多くは、勤務中の座り方や姿勢に起因するといっても過言ではありません。

KIZUカイロプラクティックでは、筋肉が活動する際に発生する電気信号(複合活動電位)を記録することで、様々な姿勢維持に伴う筋活動を測定し研究を進めています。

例えば典型的な猫背の座り方と、我々が指導を行う座り方の一つを比較してみましょう。

【猫背】

 

 

【指導後】

例えば猫背では、前方移動した頭部の前方回転モーメントを支える必要が生じるため、上部僧帽筋や頚部の脊柱起立筋(肩こり、首こりの部位)の活動が増大しているのがわかります。また、体幹の筋群の活動も増大し、姿勢の保持のために筋肉を動員する割合が比較的高い姿勢といえます。

基本的には、筋活動の少ない姿勢保持を行った方がエネルギー消費も少なく、また疲労時にも崩れにくい姿勢となります。ただし、一概に筋活動が少なければ良い姿勢というわけではなく、同時に生体力学的に理に適ったアライメントである必要があります。

私たちが提供する施術や指導にエビデンスを付加し、可視化することで、皆様により安心してカイロプラクティックを利用して頂くことができれば幸いです。

チーフカイロプラクター/主任研究員 佐々木空