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パワーハウスランニング

前回のコラムで取り上げた「パワーハウスウォーク」ですが、今回は、その進化版のランニングについてです。題して「パワーハウスランニング」です。体幹を意識すると骨盤と肩甲骨が安定して走ることができます。いつもよりランニングが楽に感じ、タイムもよくなるはずです。

ジョギングを習慣的に行っていると関節や筋肉・筋膜に癒着や拘縮が起ることがよくあります。 特にマラソンなどの長距離走やアップダウンの多いトレイルラン後には起る可能性が高い現象ですが、それら障害を起こさずに走るには、この「パワーハウスランニング」が最適と考えます。 「パワーハウスウォーク」の進化型ですのでキーポイントもほとんど一緒です。

以下の注意点を守って実施してみてください

■注意点
①進行方向へおへそからまっすぐなラインをひいたイメージをします。(図1)
②走行時、このラインからおへそと頭の位置がずれないようにする。
③骨盤は前後左右にぶれずに上方に吊られる感じで走ります。
④足や腕はあまり意識せずに骨盤と肩甲骨を安定させる意識で走ります。
⑤体幹を長方形とイメージしてその形を崩さずにランニングします。(図2)
⑥このイメージでランニングすると自然に少し前傾になります。

このパワーハウスランニングが上手くできると腹横筋、骨盤底筋など常時使っているので
身体のリセットには最高です。腰痛・股関節痛・膝痛・足関節・足底の予防だけではなく、 下腹や背中のたるみが気になる方にも最適で「体幹強化」に繋がります。

はじめのうちは「パワーハウスウォーク」をして体幹を意識してから徐々に走るようにしてください。
上手く出来ない方は、どこかの関節や筋肉・筋膜に癒着や拘縮がある可能性があります。 当院担当の先生にチェックしてもらいましょう!



■ランニング障害 臨床ファイル
足底アーチ消失による足首の痛み

ジョギング中の膝の痛み

ジョギングによる膝の痛み-反張膝-

ランニング中の膝の痛み

下肢帯アライメントの崩れによる膝痛

ランニング時の肩の痛み

ランニング中のバランスの違和感と不自然さ

題して「パワーハウスウォーク」

前回のコラムで取り上げた「動の姿勢」についてですが、日常で簡単に意識できるものとして歩行を取り上げてみます。題して「パワーハウスウォーク」!

骨盤と肩甲骨を安定させて歩くことが、この「パワーハウスウォーク」のキーポイントになります。 ただ、患者さんにも試して頂いていますが、出来ない人の方が多い印象です。以下の注意点を守って実施してみてください

■注意点
①進行方向へおへそからまっすぐなラインをひいたイメージをします。(図1)
②歩行時、このラインからおへそと頭の位置がずれないようにする。
③骨盤は前後左右にぶれずに歩きます。
④足や腕はあまり意識せずに骨盤と肩甲骨を安定させる意識で歩きます。
⑤体幹を長方形とイメージしてその形を崩さずに歩行します。(図2)

このイメージでウォーキングすると自然に少し早歩きになります。
パワーハウスウォークが上手くできると腹横筋、骨盤底筋などを使っているので
腰痛や肩こり、外反母趾の予防だけではなく、下腹や背中のたるみが気になる方にも最適で ダイエット効果も期待でき体幹強化に繋がります。

寒い冬でしたが、これから徐々に気温も上がって散歩しやすくなると思います。
一日20-30分目安に「パワーハウスウォーク」してみましょう。
上手く出来ない方は、どこかの関節や筋肉・筋膜に癒着や拘縮がある可能性があります。 当院担当の先生にチェックしてもらいましょう!

*体幹の強いインテルの長友選手や日本ハムの斉藤祐樹選手は、まさしくこのパワーハウスウォークの進化版「パワーハウスランニング」をしていると思います。


骨盤アーチの崩れ

最近、骨盤が歪んでいるというよりは「崩れている人」を20~30代の女性に多く見かけます。以前にもお話した“骨盤アーチ”が崩れ骨盤が開いているのです。
パソコン使用時間が長くなり長座位により症状は深刻度を増しています。症状は様々ですが、腰痛、股関節痛、膝痛、お尻から足のしびれや痛みに始まり、肩こり、頭痛、内臓下垂による消化器系の不調、生理不順を訴えます。酷い方は尿漏れ症状も出現します。
また、数年前から小学生の子供たちにも目立つようになりました。共通して言えるのは、足先から伝わった力が身体の中心に伝わっていないのです。この子供たちの歩き方は、踵重心の歩き方をしていて、「ドンドン」「カンカン」と足音をさせます。子供たちの治療をしていて、将来を危惧してしまいます。このまま成長し、パソコンを始める時期はますます早まるだろうし・・・
先日、日本経済新聞(平成22年10月27日)で「子供が歩かなくなっている」という記事がありました。東京都の調べでは、30年前に一日27000歩あった子供の歩数は今や約13000歩と半減しているそうです。そこで東京都は今年7月から「歩け15000歩運動」を始めたようです。歩いたり走ったりは子供にとって「自然に身体を作る」とても良いことです。但し、悪い歩き方では、逆効果になる恐れもあります。是非、父兄の方、学校の先生には子供たちの歩き方をチェックして頂きたいと願います。


・「骨盤の開き」考察①

・「骨盤の開き」考察②

・骨盤の歪みとは?

・骨盤の歪みができる訳

・反り腰とは?

・骨盤エクササイズについての警鐘

・骨盤のゆがみと下半身のむくみ

・骨盤のゆがみと腰痛

・骨盤のゆがみと慢性的な腰痛

肩甲骨と骨盤の関係

最近、患者さんから肩甲骨や骨盤に関する質問をよく受けます。マスコミ等で「肩甲骨や骨盤」に関するエクササイズが多く取り上げられるからなのでしょう。そこで今回はこの関係についてお話しいたします。

皆様も、肩甲骨の内側辺りに痛みや凝りを感じたことがある方は多いと思います。この肩甲骨辺りの痛みは、実は、骨盤の歪みに影響されることが多いのです。例えば右下肢からの力が骨盤に正常に伝わらなければ、肩甲骨の動きも阻害されることになります。この場合、特に反体側の肩甲骨内側に痛みや凝りを感じることが多いかもしれません。これは下記の図にあるように”身体は船のマスト”のような構造になっているからなのです。
肩甲骨と骨盤は分けて考えるのではなく、連動する関節として捕らえ“ケア”や“エクササイズ”を行うべきなのです。(全身が繋がっていると考えるのがベストです)

(以下 医歯薬出版 I.A.KAPANDJI著 カパンディ・関節の生理学より抜粋)


体幹は、船のマストにみなすことができます。
このマストは、骨盤に基礎を置き、頭の方へ伸びて、肩の高さで帆を張る為に 横に広がり、主たる帆桁である肩甲骨を支えている。マストを骨盤に連結するための支えとして 作用する靭帯や筋肉のロープが、脊柱のあらゆる部位に存在する。
左右対称的な肢位がとられる際には(図1)、両下肢に均等に力がかかっており、マストはまっすぐでかつ垂直である。また一側下肢に体重をかければ(図2)、骨盤は対側に傾斜し、脊柱は曲げられてしまう、すなわち、まず最初に腰椎部では非荷重下肢のほうへ向いて凸となり、胸椎部では凹となって、最後に頚椎でもう一度凸となる。この際、筋組織が平衡を取り戻すために自動的に作用する。

・「骨盤の開き」考察①

・「骨盤の開き」考察②

開脚と骨盤の開き

バレエの開脚で股関節を痛める方がよく来院されます。今まで痛みがなく開脚できていたのに、痛みや筋肉の張りのために以前ほど開脚できなくなったと訴えます。バレエではこの動作は基本ですので、様々な動きやポーズで支障をきたし、身体全体のバランスを崩してしまうのです。
この症状が出現したら注意が必要です。なぜならこの症状は、身体が「開脚しないでほしい」とメッセージを送っているからなのです。正しく言うと「開脚しないでほしい」のではなく「骨盤底を開かないでほしい」と言うメッセージなのです。
バレエやダンスをされている方ならすぐに理解できると思うのですが、骨盤は開いてはいけないのです。「骨盤が閉まるから足が開くのです。」
もし今まで開いていた股関節が痛みや張りのため開脚しにくくなっているという悩みを抱えている方がいらしたら、無理して開脚せずに骨盤底を閉めるケアが必要です。お近くの信頼できるカイロプラクターにご相談ください。

「骨盤の開き」考察①
「骨盤の開き」考察②