今、我々カイロプラクターにできること

コロナ対策の中での症例報告

 数日前、腰痛で苦しんでいた介護士さんが来院されました。

コロナウイルスの蔓延する中、介護の仕事も感染を気をつけながらの業務になります。中腰での作業が多く、1ヶ月前から痛みが続き、特に先日他の治療を受けた、翌朝に悪化されたとのことでした。以前より、仕事柄慢性的な腰痛はあったが、今回のような”日常生活に支障”のある状態は初めてとのこと。

 院内を歩いてもらうと、足を引きずるような感じで、左半身に重心が傾いていました。カウンセリングの中で、仕事の姿勢については、いつも左に重心をかけて中腰で高齢者の介護をしているようでした。背骨や骨盤をテスト・分析すると、左ケンプテスト陽性、可動域も左側屈、後屈で左腰部椎間板への圧迫があるような痛みを発症。知覚・筋力は異常無し。

 施術プランは、左腰椎への圧迫をとる目的で、腰椎5番・仙骨の椎間関節においての腰仙角を改善させるように施術を行い、その周囲の筋・筋膜の癒着を取り除きました。

結果、施術後は、歩行も左重心にならずに歩くことができ、可動域での痛みも消失しました。来院された時のお辛い表情が笑顔に変わってお帰り頂き、僕自身もとても嬉しい気持ちになりました。この時、施術を継続すべき否かの決心が揺るぎないものとなりました。

今、我々カイロプラクターにできること

僕らの仕事、カイロプラクティックは、日本では法制化されていない業種であり、東京都からの業務自粛要請に関しても、対象外・対象のどちらにも含まれないと公表されています。

その中に以下の表示があります。

※主として利用者が身体機能の維持を目的として利用する施設は、自粛要請の対象外とする。

 カイロプラクティックは、この『身体機能の維持の目的として利用する施設』であると私は自覚しています。カイロプラクティック法制化されているアメリカでは,(*1)米国国土安全保障省が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大の最中、社会基盤を構成する必要不可欠な職業としてカイロプラクターの営業を認めています。

 我々は、上記の介護士さんのような”日常生活に支障のある”患者さんの痛みや悩みを改善することができるのです。コロナ感染予防には、換気・アルコール消毒にフェイスシールドと手袋をしながらの施術を行いながら、今自分たちカイロプラクターにできることをしていく覚悟でおります。患者数は、通常の4分の1ぐらいに減少していますので、予約を詰めずに待合室で他の人の会わないようにし、細心の注意を払いながらの施術を継続して参ります。

私たちを必要をしてくれている人がいるのは確かなことなので、この終わりの見えないコロナとの戦い(僕はコロナとの共存と捉えています)が続く中、今できることを細心の注意をしながら行動して参ります、もしお辛い症状ある方はご相談頂ければ幸いでございます。

 最後になりますが、コロナ感染と最前線で闘っておられる医療関係者、研究者の皆様、そして物流などの業務や公的機関で寝る暇もなく働いていらっしゃる方々へこの場を借りて心より感謝いたします。

以下日本カイロプラクターズ協会公式サイトより

(*1)緊急事態宣言の対象地域(東京都など)では、特定業種に対して休業要請や短縮営業を求めているため、カイロプラクティックのオフィス営業について当会の見解を表明します。当会は、国内での法的資格制度の有無に係わらず、国際標準(WHO 基準)カイロプラクターは医療(ヘルスケア)従事者と認識しており、社会基盤を構築するうえで重要な職業である旨の見解を厚生労働省に連絡いたしました。また米国国土安全保障省は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大の最中、社会基盤を構成する必要不可欠な職業としてカイロプラクターの営業を認めています。詳細はこちらから

日本カイロプラクターズ協会(JAC)とは:日本カイロプラクターズ協会(JAC)は1998年3月に設立されたカイロプラクティックの業者団体です。倫理規定を重視し、透明性の高い開かれた組織でWHOガイドラインに準拠した基準の教育を履修した正規のカイロプラクターのみが所属できる団体です。世界保健機関(WHO)の非政府組織(NGO)に加盟している世界カイロプラクティック連合(WFC)へ日本代表団体として1999年に加盟し、世界92ヶ国の代表の総意で決めたWFCの精神と政策を日本に伝え、実践を目指しています。

院長 木津直昭

*施術中は、手洗い・消毒は念入りに行い、手袋とマスク・フェイスシールドにて飛沫を防いでおります。

*予約枠は詰めて入れずに、待合室は椅子を減らし、間隔を空けております。