2020年2月 定例カンファレンス「姿勢由来の慢性的な頚部痛」

今回のテーマは「姿勢由来の慢性的な頚部痛」でした。

この姿勢由来の頚部痛の方は、非常に多い印象です。肩が前に巻き込み、頭の位置が前に固定され、腰は反り、骨盤は座ると後傾してしまう。など一連の連鎖で結果的に頚部痛を発生させる原因になっています。その結果、座っていると辛くなり、歩いたり運動したりすると軽快することが多いのです。

ただ、我々カイロプラクターは、単なる姿勢の改善を目的にしているわけではありません。今回の症例にもありましたが、筋肉の弱化や拘縮(筋膜癒着)などはある程度知識があればセルフでも改善が可能かもしれません。しかし背骨や骨盤の不正列を修正・矯正しないと根本的な改善に繋がらないのです。また、今回は顎関節由来の頚部痛や筋緊張の話も出ましたがあらゆる可能性を精査することが重要なのです。

痛みやこりがあるのに、筋膜リリースや筋トレして姿勢を無理に改善させようとしたりすると逆効果のことがあります。姿勢改善には、正しい背骨・骨盤のアライメントが必要なことを再確認するカンファレンスになりました!

院長 木津直昭