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「座り方」についての書籍発刊について

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一つ質問です。
「座っている」と「立っている」のでは、どちらが楽でしょうか?
ほとんどの方が座った姿勢が楽と答えられたのではないでしょうか?
なぜでしょうか?
 一つ例を上げれば、座ったままなら寝れるし、立ったままでは寝るのは至難の技と自覚しているからだと思います。
 しかし、実は椎間板への負担を考えると、立った状態を100という数値で表すと、パソコンをするような座った前傾姿勢は、175にもなります。座った姿勢の方が、75%も負担が増えるのです。現代の社会環境では、10時間以上もそれらの姿勢でいることが当たり前です。パソコン、スマホ、アイパッド、ゲーム・・・。
 実際の臨床の現場では、これらの座り方が根本原因になっているケースが驚くぐらい多いのです。腰痛、肩こり、首こり、座骨神経痛、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症など上げればキリがないのです。それ程、座る姿勢による影響が大きいにも関わらず、座った姿勢は楽であるという固定概念があるので、その姿勢が原因と思わないし軽視されているのです。
 また、本書でも取り上げていますが、昨年、座り姿勢についてのある報告がされていました。一日6時間以上座る人は、一日3時間座る生活の人と比べると15年後の死亡率が40%も増えるというものでした。
それも、この調査は、運動習慣のある人を対象にしたものでした。ということは、運動習慣なしに一日10時間以上座っていたらどうなるのでしょうか?
 パソコン、スマホなどの普及は全世界共通です。座る時間も比例して増加し、この傾向はしばらく続いていくことでしょう。
 そこで、この書はこれからの座り生活をどのように過ごしていけばいいかを、座り姿勢のリスクについての警鐘と同時に「座り方の原則と法則」という定義を用いて、少し大袈裟ではありますが、座り方のマニュアル本として全世界に提案していければと考えています。

*「その痛み・不調は座り方を変えれば消える!」
2013年4月3日にPHP出版より発刊
http://www.kizuchiro.com/media.html
ご興味ある方は是非ご覧ください!