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座禅のススメ

先日、2005年の世相を象徴する「今年の漢字」に「愛」が決まりました。世界各地で発生した自然災害の被災者救済などの地球規模の「愛」。日本各地で相次いだ殺害事件などが続発した世相も反映し、「世界に愛があふれてほしいと思って」という意見に代表される形で多くの票を集めたようです。

 ところで、現在日本各地で起こる様々な凶悪な事件、なぜ起こるのでしょうか?忙しかったり、何かいらいらしたり、すべて「愛」がなくなっているからではないでしょうか?
京都・清水寺の森清範貫主は「相手の喜び、悲しみが伝わってくるのが愛。観音様の慈悲にも通じる」とおっしゃっています。
以前、知り合いに「忙しいと言う言葉は心が亡くなると書きます。」と言われたのを思い出します。
そこで、目的に追われ続ける日々、忙殺される1年に必要な初期化のためのひと時として、今年の最後に「座禅」をお勧めします。

僕も寝る前に5分程行いますが、高めのクッションをお尻の下に敷き、座禅を組み、半目を開いて1メートル先の地面を直視し大きく深く鼻呼吸します。無心になるのは難しいですが、呼吸に集中することにより、頭の中にある雑念が洗われる気がします。いつもは5分ですが、今年の最後は30分してみようと思っています。

「雑念にとらわれて呼吸が乱れると必ず姿勢が崩れます。その時はまず姿勢を立て直し、維持することに集中してみてください。次に呼吸を意識すること。厳密には「無心」とは言えませんが、一般の人は呼吸だけに集中できれば十分です。」(福井市・霊泉時住職 南直哉さん談 日経インテレッセ1月号より)

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