2010年6月10日(水)
関節軸調整と寝違えのメカニズムについて



朝、目覚めると首が痛くて動かせない、一般的に言われる「寝違え」ですが、皆様もこの辛い症状を一度は経験されたことがあると思います。
この「寝違え」は経験がない人の方が少ないのではないでしょうか?朝起きて、首が回りにくくどちらかに回すと痛い為、身体ごと回すようにしている間に2−3日の間に徐々に緩和していくという症状です。2−3日で緩和していくので冷湿布をし放置しておく人が多いと思われます。
この「寝違え」ですが、このメカニズムは、関節軸が崩れ、関節の動揺性が急激に増した状態によって起こっていることが多いのです。

下図@の首をかしげてパソコンをしている女性ですが、いつもこのような体勢でパソコンをしているとします。その状態の時には問題ありません。しかし、長時間この姿勢でいたり、肩に力が入っていたりすると徐々に一方行への動揺性が発生しやすくなります。そしてその状態から戻そうとした時に、この関節が元の位置に戻れなくなります。
その状態が下図Aの右側に関節が動揺した状態なのです。その時に身体の中で起こっているメカニズムが図Bに示してあります。
マウスを使用している為、肩が前に出てその影響から肩甲骨から右の首の骨に付着している筋肉に伸長性の緊張が起こります。この緊張により首の骨は右外側への動揺性が高まります。(首の骨を引っ張り出すイメージです)
逆に左側では、左に首を傾げて電話をしていたので頭が左に傾き収縮性の緊張が起こっています。この両側での作用により右に動揺した第2頸椎の骨が戻れなくなるのです。
この時に頚椎での軸運動ができなくなり、首の動きが制限され、動くと痛みが走るのです。言い換えれば、このまま動くと首の骨が外に飛び出す力が増す為、脳が危険を察知しその動きを止めにかかるのです。それが筋肉の過緊張や炎症に繋がります。
この「関節軸の崩れ」を元に戻すのがKIZUカイロプラクティックで行っている「関節軸調整」なのです。この周りの筋肉は動揺するのを抑えて緊張しているのですから、動揺した頚椎を元に戻し軸をそろえれば筋肉の緊張は必要なくなるのです。それは正常の動きに戻ることを意味しています。正常の軸に戻した後にストレッチなどを行うべきなのです。
関節軸が崩れている状態で無闇にマッサージしたり、ストレッチしてはいけない理由がおわかり頂けると思います。

図@図A
図B

ところでこの辛い寝違えですが、最近の寝違えは、症状がひどくなっている気がします。先日いらした方も、朝から痛み出し、首をどの方向にも動かせない状態で、歩行や呼吸でも首から背中に痛みが響くために、ゆっくり歩き、浅い呼吸しかできないのです。また肩甲骨や鎖骨への連動する影響から胸郭出口症候群を併発させ腕にしびれや痛みも出現させていたのです。

では、なぜ「寝違えが朝に起きるか?」ですが、「寝る姿勢」と「日頃の首や肩への負担」に影響されていると思います。寝る姿勢では横向き時やうつ伏せの時に多いのですが、これらの寝方をしてみると実感できます。左右の筋緊張が違うのがわかるはずです。特に高いまくらを使ったり、腕枕で寝ながらテレビを見ている時など特に筋緊張を作ります。日中パソコン使用で、首から肩にかけて負担をかけることにより徐々に頚椎の動揺性を作ってしまい、その夜そのような寝方をした時に起こると予想されます。
ここ数年、寝違えの頻度の多い方や、まったく動けなくなるような寝違えはパソコン使用頻度の増加による「マウス症候群」による影響も軽視できないと思います。



2010.6.10 KIZUカイロプラクティック  木津直昭

関節軸調整について

寝違え(急性頚部痛)の応急処置について



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