2009年2月26日(木)
「膝痛のメカニズムについて」考察A



今回は膝痛のメカニズムついて考察してみます。
前回の疑問点:なぜこの歩行周期が膝の障害に影響を与えているかのか?
      :なぜ年齢とともに膝の痛みが増えるのかに迫ってみたいと思います。





 結論から言いますと、この「歩行周期が完全でなくても歩ける」ということが膝の障害に重大な影響を与えていると考えられます。また高齢になればなるほど増えていくことに関しても、これが原因のメカニズムではないかと推測されます。
 では初めに靴を履いて実験して頂きたいのですが、雨でない日(もちろん雪でもない日)に運動靴を履いて小股でゆっくり歩くのと少し大股で早歩きをするのを比べてみてください。
 ゆっくり歩くと踵が着地してから外側に体重のかかるのがわかり、そのまま後ろの足が出ているのを感じると思います。しかし、少し大股で早く歩くと踵が着いてから外側に一度かかった重心を内側に移して地面を蹴るのを感じられると思います。これが上の図にある歩き方なのです。
また靴の種類によっては、この歩行周期を制限される場合もあるのですが、これは例えば、踵がある底の固い革靴(女性のハイヒールはまた別の歩き方です)でゆっくり歩いてみてください。地面を蹴る動きが制限させられているのに気づくと思います。

この「歩行周期が完全でなくても歩ける」状態で歩けば、足首から膝への正常なメカニズムが働かないため、その上部の股関節や骨盤、そして脊柱へと悪影響を与えます。その結果、自然と体の重心は外側に逃げるようになり体幹がぶれるようになります。これが様々な障害を生じさせる一因になっているのです。 これは、最近患者さんに接していると小学生(幼稚園生でさえ)にもこの兆候がみられるようになっているのです。当然、これは年齢に関係なく広がっていると断言できます。
 この障害を治すには、まずその人の状態を正しく評価してから始まります。いきなり正しい歩き方にすれば良いわけではありません。それは、今まで使ってきた筋肉や関節の使い方があるので、それが正しい筋肉・関節の動きを邪魔してしまうのです。ですのでその期間が長ければ長いほど、修正には時間がかかってしまいます。(高齢者が治りずらい理由です)
 この障害は膝痛だけではなく、足指・足裏・足首の痛みや足底アーチの問題を引き起こしたり、股関節痛から腰痛そして体幹の崩れから生じる肩こりや首痛・頭痛にも広がってしまうのです。
 当サイトの臨床報告の中で「ランニング障害」を多く取り上げていますが、ランナーの障害も原因を追究すればこの問題に起因することが多いのです。

 歩行時やランニング時の上記のような痛みや違和感を感じたら、すぐにお近くの専門医やカイロプラクターにみてもらうことをお奨めいたします。また毎日、革靴で会社の往復合わせて30分以内の方も要注意です!

2009.2.26 KIZUカイロプラクティック  木津直昭


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