前回はバイクと腰痛の関係についてお話いたしました。
今回はバイク乗車時の首への負荷についてお話していきます。
<バイクと首の痛みの関係>
バイクに乗るときは日常生活よりも首に負荷がかかります。頭の重さ(体重の約8%)にヘルメットの重さ(約1.5k)が加わり、通常よりも首は多い重量を支えなければなりません。さらに路面の凹凸による突き上げや、加速・減速・コーナリングなどで頭は振られます。これらに耐えるために首の筋肉は酷使されています。その結果、首に痛みやコリを感じる結果となるのです。
〜首への負荷を軽減する方法〜
1.ヘルメットの選択
ヘルメットは重量だけではなく、重心位置も重要になります。重心位置が高いと首が振られやすくなり、筋肉にかかる負担は大きくなります。使用用途、サイズ、重心バランスの合ったヘルメットを使用する。
2.乗車姿勢
背骨は直立姿勢ですとS字状になっています。この構造は上下方向からの衝撃を分散させてくれます。しかし、背中を丸めた姿勢(猫背)はカーブが1つのC字状になり下からの衝撃を十分に分散されずに頚椎に高負荷をかけます。また、頭とヘルメットの重さをしっかり支えるためには、首のカーブを正常に保つ必要があります。背中を丸めた乗車姿勢は、頚椎の上部だけで首を反らす形になります。この状態で頭の重さを支えると、上部頸椎の関節障害、首の後ろ側や肩回りの筋疲労を起こします。
首カーブを正常に保つには、背中を丸めず、股関節から体を曲げるようにします。下の二つの写真を見比べてください、右の方が頚椎の上のカーブがきついですね。このとき首の後ろの筋肉、特にうなじの部分(後頭下筋群)の緊張が強くなります。これが首の疲労・痛みの原因となるのです。さらにはこの筋肉の緊張が頭痛を引き起こすこともあります。

良い姿勢 悪い姿勢
レーサーレプリカなどのバイクは前傾姿勢になります。その場合もできるだけ背中を丸めないで、股関節を軸に体を前に倒すようにします。こうすると前傾姿勢でも脊柱のカーブは保たれます。また足でマシンをホールドしやすくなり、路面からの衝撃は下半身で吸収することができるようになります。その結果首への負担も軽減します。
3.寒さ
特に冬場は、ヘルメットから首が出ているため冷えてしまいます。
冷えは筋肉を硬直させ首の疲労を大きくします。
マフラー、ネックウォーマーなどを使い首を冷やさないようにしてください。
体の故障を防ぎ、楽しいバイクライフを満喫しましょう。
ANNEX 西村