最近30歳代から激増の痛風について

痛風はホルモンの関係から99%が男性の病気であり、働き盛りの30代後半から発症する事が多いです。原因は食べ過ぎ、飲み過ぎ、ストレスと言った生活の乱れであり、気を付ければ十分に予防できます。今回は痛風のメカニズムとその対策を紹介します。 痛風が起きる原因物質は尿酸です。血液中に溶けている尿酸が何らかの原因により濃度が高くなり、その状態が長く続くと溶けなくなった尿酸が体の中に蓄積されます。蓄積された尿酸は結晶となり関節の内面に付着しますが、痛風発作とはこの付着した結晶に白血球が免疫反応を起こし攻撃することで激痛が生じるものです。 ここで一番の問題となるのが尿酸の血中濃度。血液1デシリットルあたりの尿酸値が7.0mgを越えた状態が数年続くと痛風発作が起きるといわれており、7.0mgからの越え幅が大きいほど、期間が長いほど危険性が高くなります。さらに尿酸の結晶は腎臓に溜まりやすい事から腎障害、他に高血圧、高脂結晶などの合併症の危険性があります。では尿酸値を上げる要因とその対処法は何でしょうか。

1. 遺伝的要素
痛風の遺伝的要素が関係するのは約20%ほどです。4親等以内に痛風患者がいる場合は注意が必要です。
2. 食生活
食事内容によって尿酸値は上昇しますが厳密な制限は困難なため、食事の総量を規制することが大切です。また、肥満度が大きいほど尿酸値は高くなるので、食事を減らし、軽い運動をのんびりと行い、標準体重を守るようにしましょう。
3. 飲酒
どんな種類であれ、飲酒後には一時的に尿酸値は上昇します。尿酸は、アルコールが体内で分解する過程で作られ、一緒に出来る乳酸は体内の尿酸を蓄積させます。普段、私達がよく飲むビールなどには尿酸の元となるプリン体が多く含まれていることがこの病気を治りにくくする要因の一つかもしれません。ですから、ビールなら中ビン1本、日本酒なら1合にとどめ、休肝日を設けることが大事です。
4. ストレス、激しい運動

ストレスは尿酸値を上昇させるようです。また激しい運動も尿酸値を上げるため逆効果です。ウォーキングや軽い水泳などの有酸素運動を行いましょう。また、脱水状態になると当然尿酸値は上がるので、1日に2リットルの水分補給を心掛けましょう。
日頃の生活が直接病気へと結びつくものだけに、心掛けしだいでは十分予防が可能です。痛風が気になる方は以上の4項目をしっかり守っていきましょう。
日本経済新聞 2002年11月16日掲載



最近の患者さんの傾向から、食生活(特に夕飯)の時間は、不規則になりがちです。特に残業が多いせいか、夜9時以降に食べているケースが多いのが特徴です。それも「ふー疲れたー」「まずはビールを」と・・遅くなる日は、途中でカロリーメイトなど(ゼリー状の便利な食品が多く出回っている)を胃に入れておくのもいいアイデアかもしれませんね!(自分にも言い聞かせています。ハイ)
担当 明田

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