転倒後の腰痛・あばらの痛み
33歳 女性


飲食店勤務・劇団員
1ヶ月前に転倒し尾底骨を打った。その後腰痛を感じてはいたが対処はしなかった。 2週間前から左背部(肋骨の辺り)に痛みが生じる。仕事中の配膳などで身体を曲げたり捻ったりする時・腕に力を入れる時、咳やくしゃみでも痛みが出るようになり増悪傾向。 ストレッチや湿布薬などを試したが特に変化無し。 痛みは腰部・背部・肩甲間部など広範囲に広がり不特定に出現する。 飲食店の配膳の他に舞台役者としても活動しており舞台や稽古など身体を動かす機会も多い。 来院時には発声時でも痛みを感じる様になっていた。


姿勢検査では腰部の過前弯が目立ち、転倒時の衝撃からの影響が考えられた。同時に腸腰筋の筋力検査を行うと 両側とも減弱がみられたが特に左側は患部の痛みが誘発され弱化も顕著であった。 過前弯と腸腰筋の過緊張が引き起こす、腹腔内圧の過剰な高まりが今回の症状の直接的な素因と考えられる。 初期の腰痛などが主にその兆候であり、咳・くしゃみや舞台での発声には腹圧の大きな変動がかかり痛みが生じる。内圧が高まり過ぎたために肋骨及び胸郭を支える筋肉や肋椎関節など、全体へ痛みが広がったと考えられる。


腸腰筋の緊張を緩和させ腹圧を軽減させる事に重点が置かれるが、腹圧の高まりが強く腸腰筋への操作を行う事が難しい為、まずは四頭筋や背部・胸部の筋肉から筋緊張を緩和させた。 アウターマッスルを緩めてからインナーマッスルを緩める作業を交互に行っていった。
6回の治療で症状は消失し、現在は舞台での動き・姿勢が更によくなるようにメンテナンスをしながら経過観察中。

今回のケースでは外的要因で直接傷害した部位や時期を外れて痛みが生じている事が特徴的といえます。 また、歪みに対して身体が防御するように作用した緊張であった為、単純にストレッチや消炎剤での緩和もみられなかった。緊張を緩和させながら歪み自体にアプローチする事が重要なポイントになります。

このページは私が施術・執筆を担当しました


プロフィール プロフィール プロフィール
症例の検索
部位別ファイル検索
arrow 顎(あご) arrow 太腿、膝、足 arrow 頭 arrow 肩、肘、手 arrow 腰 arrow 骨盤 arrow 首 arrow 股関節 arrow 背中
arrow arrow arrow
arrow arrow arrow


臨床ファイルトップにもどる 全ファイル一覧 本院 トップへ 臨床ファイルトップにもどる 全ファイル一覧 ページ上部へ