視診では体が左に傾いて、前傾姿勢(猫背)になっていた。
右下肢の知覚は減少し、筋力テストは痛みのために力が入りづらかった。
反射は問題なく出ていた。触診では特に右殿部の圧痛が強く、痺れる感じが憎悪されたため、梨状筋の問題が考えられた。
また、腸腰筋(大腰筋、小腰筋、腸骨筋)の緊張と痛みも強くみられた。
動きでは腰椎と骨盤が右に流れやすくなっており、右側屈と右回旋に制限がみられた。また、前屈や左右への側屈で痛みが増悪された。
右をかばうために左の腰部から殿部の筋肉、腸腰筋が過緊張し、より姿勢の崩れを強調させていた。
施術では、右の殿部の痛みや筋緊張を取るために、増悪要因になっている左の筋の過緊張を取り除く事をまず行った。
また、右の梨状筋の緊張の原因になっているであろう、腸腰筋の緊張を取り除く事も行った。
前傾姿勢(猫背)のため、胸腰部の後方変位があったのでこれに対して矯正を行った。
直後に前屈、及び側屈での痛みが減少した。
なお、股関節、腰部、胸部、頸部、肩関節、足関節の施術を行い、身体全体の前後・左右のバランスを整えた。
その後、6回の治療で痛み、痺れは消失し、可動域もより広がった。今後も予防のため継続治療中。
今回のケースは、普段のデスクワークでの姿勢(猫背)と腸腰筋の緊張が常にあり、腰痛を起こしていたと思われます。
右の腰部の筋肉や梨状筋が伸張され、負担がかかった状態でラウンドしたため、梨状筋で坐骨神経が圧迫され坐骨神経痛が出たものだと思われます。(梨状筋症候群)
この状態は椎間板により負荷がかかっているため、ヘルニア様の症状が出る場合があります。(硬膜での圧迫)
この状態になると、右の筋肉が正常に使えなくなり、力を入れづらくなります。
右が使えない分、左の動きが優位になり、左の筋肉が余計に働き、過緊張を起こします。左の筋肉の過緊張や動きが優位になる事で、結果的に右の筋肉の伸張された状態をより強め、坐骨神経を圧迫し症状を悪化させることになります。
この一連のバランスの崩れが、今回の原因と思われます。
普段から痛みや違和感があり、バランスが崩れた状態がある場合は、それらをリセットする事が重要です。
また、プレー前の歪みに合った適切なストレッチや普段のデスクワークでの姿勢なども重要になってきます。
(担当:ANNEX院長 近藤信男)
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