■妊婦の腰痛と股関節の痛み 〜妊娠後の腰痛〜


33歳 女性 妊娠7ヶ月
妊娠5ヶ月目くらいから左腰に違和感を感じ始め、長時間同じ姿勢でいると、じわじわと腰痛を感じるようになった。
その後、座っていて立ち上がるとき、その逆の動作などでも痛みを感じるようになっていった。
7ヶ月目を過ぎた頃から腰の痛みは少なくなり、左の股関節が痛くなり始めた。
最初は歩く時に脚が前に出にくい感じであったが、最近では左脚を着くと股関節に鋭い痛みが走る。 股関節の痛みは、寝ている間と座っている時には問題が無い。 来院時に股関節の痛みの為に杖をついて来院された。
初診時の姿勢は、左の股関節をかばうように身体が曲がっていた。
おなかも大きくなっているので、腰の反りが強く(反り腰)、余計に身体を支えるのが痛そうであった。 腰の反りが強くなり、股関節が全体的に前方気味であった。
動きをみると、左の股関節の前方変位が顕著に見られた。 また、左股関節をかばうため右に身体が流れていて、右股関節の外方変位も同時に起こしていた。

治療では、まずは腰部の過剰な反りと、それを補うように猫背になっている背中に対して行った。 それとともに、前方変位をおこしている股関節に対してもアプローチ。 左右バランスをとるために、骨盤に対しても治療を行った。 5回の治療で歩行中の痛みは無くなり、たまに違和感を感じる程度になった。 出産に備え、骨盤調整のため継続治療中。

今回の痛みは妊婦の方に多い症状です。
妊娠中はホルモン(リラキシン)の分泌がされています。 そのホルモンには、骨盤を継いでいる靭帯を緩める作用があります。
また、おなかが大きくなり反り腰になると同時に、股関節が前方に出てきます。
これらが原因で、骨盤に関連するバランスが崩れ痛みを起こします。
今回は左股関節が前上方に行きやすくなり、圧迫を起こし痛みが発症していたと思われます。 足を着くたびに痛いのはこのためでした。 この他にも、腰痛やヘルニアによるしびれ、恥骨付近の痛み、背中の痛み、むくみなど・・・いろいろな症状を引き起こします。
おなかが大きくなればより負担は大きくなります。 妊娠中に痛みや違和感を感じたら我慢せずご相談下さい。

(担当 : ANNEX院長 近藤信男 )

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