■ゴルフ障害E スイング中の膝の痛み


37歳男性。176cm、70kg。
左膝の痛みを訴えて来院。
ゴルフ歴は11年、膝の痛みを発症したのは半年前。
3日間続けてコースをまわることがあり、2日目のプレー中に左膝の内側に違和感を感じた。
プレー後にも張り感はあったが、痛みはなかった。 次の朝も張りは残っていたが、終盤あたりでスイング中に痛みがで始め、終わるころには歩いても痛みがあった。

その後は、湿布やアイシングをすると2〜3日で痛みはなくなるが、その後ゴルフのプレー中とプレー後に痛みを発症するようになった。
最近では、歩くときも違和感があり長時間歩くと痛みが出てくる。

以前は、ゴルフで腰、手首などを痛めた経験がある。
膝の痛みが発症する前は、月に2回コースをまわり、週に1回練習をしていた。
現在も月に2回練習に行き、2か月に1回コースにでている。
左膝の内側に圧痛があり、熱感も感じられた。
姿勢では左膝をかばうように、右の足に体重をかけて立っていた。
歩行時は痛みのため左膝をかばうようになっていた。
スイング中は、インパクトからフォローへの動きで左膝が若干外に流れるようであった。

左の内ももの筋肉(内転筋群)の緊張と左腰のインナーマッスル(大腰筋)の緊張が強かった。逆に外側の筋肉の筋力が低下していて、下半身全体が左に流れやすい状態であった。 足首にも影響が出ていて、やはり外に流れやすい(内反)状態であった。
反対に、骨盤、腰椎、体幹は右に流れやすい状態にあったが、膝の影響に下半身が左に流れるようになっていた。

治療では、熱感に対してアイシングを行い、左下肢全体の筋バランス(内と外)を整えるようにアプローチ。もともとあった骨盤と腰椎の問題にもアプローチした。
1週間は自宅で毎日アイシングをしてもらった。(練習やプレー後もアイシング) また、スイング中に左足の踏ん張り(壁を作ること)を意識しすぎないように指導。 右スウェーを無理に止める意識を減らすように指導。

1ヶ月後(8回の治療)には痛みは消失。
練習後、プレー後の張り感はまだでる。
継続治療中。

今回の痛みの原因として、スイング中に軸がぶれないよう意識しすぎことが考えられる。
テイクバックからスイングに切り替わる時に右スウェーしないように意識する為、下半身を固定するため両太ももの内側(内転筋群)を過緊張させていた。加えて、右スウェーを過剰に意識する事で左への体重移動のタイミングが早くなっていた。

また、インパクトからフォローの時には、壁を作る意識が強くなっていた為に左太ももの内側(内転筋群)、左腰のインナーマッスル(大腰筋)の過緊張をまねいた。(体重移動のタイミングが早まった為、左へ突っ込むの大腰筋で止めていた)
左ももの内側(内転筋群)の過緊張が原因で、左もも外側の筋群は弱くなっていた。 結果的にインパクトからフォローの際に、左膝の回転軸は外側にぶれた状態になり、過剰な負担がかかり痛みを起こしていたと考えられる。

(担当:ANNEX院長 近藤信男)

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