■マウス症候群(マウス腱鞘炎)


32才 女性 右手首の痛みと首から腕にかけての痛みと痺れを訴え来院。元々は肩こりに悩まされていたがデスクワークで一日中マウスを使い続ける事で徐々に腕や手首に痛みが出てきた。右手首は痛みの為に体重を支えることが出来ず、重いコップやカバンを持つときにも痛みを感じる。また、夕方になると右首から右腕、肘にかけて重く痺れと痛みがある。整形外科を受診し、腱鞘炎と診断を受け休養をアドバイスされたが仕事上休むことが出来ない。マウスを他のものに変えてみたが症状の悪化が緩やかになっただけで痛みは治まらない。

初診時の姿勢検査で、ボディースリップ(身体が左に傾き軸が右に滑っている状態 下図参照)を起こしていた。その為、顕著に右肩は下がっている。また、座っている姿勢では右に重心が流れていた。
治療は、ボディースリップを改善する為に股関節、骨盤、背骨全体からアプローチしまっすぐに座れるようにアプローチ。加えて、前腕部、手首、手の関節のバランスを整え、サポートの為にテーピングをし手首にかかる負担を軽減。
4回の治療で首から腕にかけての痛み、痺れは消失し、6回目の治療時には手首の痛みも消失。



マウス症候群とマウス腱鞘炎は概ねセットになって起きる症状です。

@ボディースリップ(身体の軸が右に流れ、左に体が傾いた状態)
A右肩が下がり、右肘はより外に流れる
B右肘が外に流れると、マウスを握る右手首は小指側に強く曲がる
C手首に負荷がかかった状態でマウスを使用し続ける

今回のケースの様に典型的な場合は上記の様な流れで、マウスを使う姿勢の崩れが身体の軸の歪みを生み出し、首、肩、腕、肘、手首にまで負担をかけています。単純にマウス腱鞘炎=RSI(反復性運動過多損傷/使い過ぎ)と考えがちですが、マウス症候群とマウス腱鞘炎の間にある構造的な負荷の連鎖に着目することが重要だと感じます。

(担当:MAIN 院長 木津直昭)

マウス症候群について
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