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急性腰痛(ギックリ腰)の前兆

最近、朝晩の寒さが厳しくなったせいか、急性腰痛(ぎっくり腰)になられて来院される方が増えています。一昨日もこの「ぎっくり腰」で3人の方がみえました。1人は片足に体重のかけられず足を引きずりながら、もう1人は身体が曲ってしまって自力では歩けず、人に抱えられながら来院、そして最後の方は車椅子でした。治療後には、3人とも1人で歩いて帰れて「ホッ」としました。

ところで、このギックリ腰がなぜ起るかのでしょうか?
答えはこのコラムで何度も取り上げている癒着が大きく関与すると考えています。例えば、中腰で痛めた場合は、胸椎・腰椎・骨盤・股関節と、それに付着する筋群の連動メカニズムが崩れた時に痛めるのです。それは、重力がある以上誰にでも起ることです。
この「ギックリ腰」ですが、急に来るので、予兆や予防法もないと思われている方が多いのですが、実は以下のような前兆があります。

①長い時間座っていて後に、すぐに腰が伸びないが、歩き出せば問題ない。
②いつも前屈時に床に手がつくのに、最近手がつかない。
③ふくらはぎがよくつる。(別の問題もあるので注意)
④朝、腰が張っている。動き出すとすぐに治る。

上記のような前兆があった場合には、以下のような注意が必要です。

①中腰で物持ち上げないようにする。(特に捻った状態で)
②ソファーや床にに長い時間座ったりしないようにする。
③長時間(一日中ゴロゴロしているような)寝ていないようにする。
④治療されていない方は、すぐにお近くのカイロプラクターに相談しましょう!

急性腰痛(ギックリ腰)の対処法について

大阪マラソン・グラストンボランティア報告

11月6日(日)に第15回大阪・淀川市民マラソンのボランティア活動に行ってきました。 KIZUカイロからは、二子玉川の佐々木先生と私木津が参加いたしました。 今回の試みは、筋・筋膜の癒着をリリースする「グラストンテクニック」による走り終わったランナー達のケアにあたる「ランナー救護ボランティア」です。

フルマラソンを走り終わったランナー達は、足を引きずるようにして我々のブースを訪れ、最初は少なかった受診者も効果の噂が広まったのか、徐々に増えだし長蛇の列ができるようになりました。 当日は小雨交じりだったので雨の中1時間近く待った方も少なくありません。結局、チームグラストンジャパンのクリニシャン8名で178名のランナー達のケアにあたることができました。

上写真の説明:50人以上が長蛇の列を作って並んでくれました。

今回のボランティアを通してグラストンテクニックの急性症状への対応能力の高さがよくわかりました。当初は、痙攣しそうな筋肉に対してどの程度効果があるのか不安な部分もありましたが、終わってみればその効果に驚いてくれるランナーばかりでした。またランナー達が痛めた部位など特徴的なものがあり、今後の臨床にも役立つことばかりでした。

上写真の説明:彼女たちは謎の森野軍団、なんとフルマラソン4位!

グラストン公認プロバイダーはアメリカでは9000名、日本では70-80名が施術に当たっていると聞きます。KIZUカイロには8名の認定プロバイダーがおりますので今後も積極的に各種スポーツのトリートメントとパフォーマンス向上の為、積極的にグラストンテクニックの効果を広めていきたいと思っています。

上写真の説明:チームグラストンジャパンはチームワークもばっちりでした。

今回のボランティア活動において尽力頂いた川西陽三DCとランナーの救護における注意点を細かく教えてくれたMike Dillon AT にこの場をかりて感謝いたします。ありがとうございました!

上写真の説明:8月に大阪で行われた「グラストンアドバンストレーニング」の時の全体写真です。 丸二日間の厳しいトレーニングが無事終了したので皆すばらしい笑顔です!
KIZUカイロからは、佐々木、木津が参加。
講師は、USAオリンピックバレーボールナショナルチームトレーナー Mike Dillon AT, Yozo Kawanishi DC, CCSP, ICSSD

2011.11.10 KIZUカイロプラクティック  木津直昭

グラストンボランティア希望は以下までお願いいたします。
グラストンUSA
・グラストンジャパン事務局
川西陽三(Yozo Kawanishi DC, CCSP, ICSSD)090-9948-1957
・KIZUカイロプラクティックスポーツボランティア担当
佐藤圭太(keita sato BCSc)03-3272-1339

プロスポーツ界でグラストン導入チーム一覧
Arsenal Football Club(EPL)、Atlanta Falcons、Chicago White Sox、Cleveland Indians、Denver Nuggets、Indianapolis Colts、Miami Heat、New England Patriots、New York Giants、Philadelphia 76ers、PGA Tour、St Louis Cardinals、Texas Rangers、Toronto Maple Leaf、Utah Jazz

リレーの選手になった女の子の話

今回は、前回のコラムの続編です。
「癒着」を取り除きトレーニングすることによりリレーの選手になった女の子の話です。親子でいらしている患者さんで小学校6年生の女の子です。頑張り屋さんのいつも前向きなかわいい女の子なのですが、ある日、治療後に「先生、リレーの選手になりたいのですが、どうすればなれるでしょうか?」と質問されました。回答に少し困ったのですが、「リレーの選手になれるように特訓しよう!」と答えました。
 いつも姿勢を正す治療をしていたので、それにプラスして股関節の癒着を取り除き、腕の筋肉やお腹の筋肉等を鍛え、坂道ダッシュのプログラムを日課にしてもらいました。ここで言う股関節の癒着とは、骨盤と大腿骨の動きの中での癒着です。走る時に骨盤を安定させる為、必要な「動の姿勢」の一つなのです。
 結果は数ヶ月もしないうちに運動会があり、徒競走ではぶっちぎりの一位になり、なんとその後は、本当にリレーの選手になってしまったのです。
子供の潜在能力の高さに驚き、同時に何事も諦めないで行動すれば結果はついてくることを改めて学ばさせてもらいました。ありがとう!まみちゃん!

以下まみちゃん頂いた作文です。
「私のリレー奮闘期」
 私は今中一ですが、小学生の頃、足が遅いのが悩みでした。小学校最後となる運動会で、どうしてもリレーの選手になりたくて、木津先生に相談しました。木津先生は「姿勢を正す」「坂道を走れ」と教えてくれました。その教えの通り、私はなるべくたくさん坂道を走り、先生から体操も教わり、それを続けました。
その成果か、五十メートル走のタイムをとった時、クラスで三位をとれました。その後も走り続け、リレーの選手を決める日がやってきました。百メートルのタイムでしたが、スレスレでリレーの選手になることができました。その時のうれしさは、言葉に出来ないほどでした。
しかし、リレーの選手になったのは良いですが、周りはみんな私より早い人ばかりです。負けてしまうのではと不安に思った私は、リレーの選手が決まった後も必死に体操と坂道練習しました。すると、リレー練習の時に他のチームの子を抜かせ、私のチームは一位になれました。
私は、努力する事の大切さを心から実感し、学びました。そして中学生になった今でも、走る事は続けています。足が速くなった事が本当にうれしく、自信につながったので、今年の運動会で出場する二つのリレーのキャプテンに立候補しました。運動会に備え、しっかりと運動を続け、かっこよく走りたいです。最後に、私に目標に向かってたゆまず努力をする事の大切さと、そこへの一番の近道を教えて下さった木津先生に感謝しています。

人はなぜ痛めるのか?

筋・骨格系の痛みはなぜ起るのでしょうか?結論から言いますと、以前のコラムで書いた「静の姿勢、動の姿勢」が影響大だと思います。その中でキーポイントになるのが動の姿勢においての「筋・筋膜の癒着」です。
歩く動作を考えてみましょう。この動作を注意深く観察すると、その人がどこで癒着が起っているかわかります。癒着が起きた時点では、痛みは発生しません。その癒着により、関節の連動が上手く行かない時に痛みというサインで脳に知らせるのです。
 例えば、通常の歩行では痛みもなく生活している人が長時間座っていた後、歩き出す時に股関節や腰を痛める人がいます。これは癒着していた部分が歩行動作でまっすぐ前に足を出すのは大丈夫だったのですが、椅子から立つ時に少し足を開いて立つ動作に対応できなかった場合に起きるのです。
 そのちょっとした開脚する動作が癒着の存在により上手く機能しなかったので痛みを発生させたのです。
一回痛めると今度は、通常の歩行でも、方向転回する時など、微妙な股関節の動きでも痛みを発生させます。これにより、この方は通常の歩行も困難になったりするのです。
癒着は、痛みを起こされる原因の他でも動きを制限させる為にスポーツでのパフォーマンス低下にもつながります。 また、癒着は、患部とは別の部位(連動動作の中での)に存在することも少なくありません。その辺りの評価方法が難しいのです。
 カイロプラクティック治療では、これら癒着を評価し治療する知識・技術があります。もっと多くの人に知って頂きたいのですが、まだまだこれらの効果を認識されている人は少ないように感じます。もっと僕等自身がアピールしないといけないと思います。
次回コラムでは、癒着を取り除くことにより走るスピードが速くなった女の子のお話です。

がんばれ日本!

グラストンテクニックのその後

4月7日の当コラムで取り上げたグラストンテクニックですが、その後臨床を重ねるにつれ筋・筋膜の癒着に対しての効果に驚かされることがしばしばあります。
椎間板ヘルニア・頸椎の神経根圧迫・肉離れ等の患者さんに対して今までとは違ったアプローチが可能になり治療の幅が広がりました。今後も患者さんの期待に答えられるように臨床を重ね、技術の向上を計りたいと思います。
早速、お盆休みを利用して今週末は大阪でグラストンテクニックのアドバンストレーニングを受講してきます!
グラストンについて質問を受けることが多いので、以下Youtubeで見ることができるのでご興味ある方はご覧ください。

■グラストンテクニックの模様は以下のサイトで見ることが可能です。
肩甲骨と上腕骨の癒着を取り除いています。この部位は、多くの患者さんに見られる部位です。この治療を行うと肩こりや腕があがりにくい症状等に効果的です。
グラストンテクニック(Dr.Josh Bross Shoulder Treatment)

■筋膜の癒着の状態は以下のサイトで見ることができます。2分30秒ぐらいのところに左右の肩甲骨を比べた動画があります。右の肩甲骨は癒着がなく、左の肩甲骨では筋膜の癒着の様子がよくわかります。(献体によるものです)
筋膜の癒着の様子


グラストンジャパン公式ホームページ
グラストン公式ホームページ